クランキングスピード
エンジンを起動するとき、クランクシャフトが外部から回転させられる回転速度。内燃機関は自力で起動できない。このため、セルモーターやエアスターターなどで駆動するが、そのときのクランクシャフトの回転数が始動性に大きく影響する。例えば70rpmより200rpmのほうが安定して発火運転に移行する。同じスターターを用いても圧縮比が高くなるとクランクスピードは低くなる。スターターモーターとしては、駆動トルクが大きい直流モーターが用いられる。
参照 クランキングトルク始動回転数
エンジンを始動可能とする回転数をいう。必要回転数はエンジン形式(ガソリン、ディーゼル)、燃料制御方式(気化器、燃料噴射)、点火装置や潤滑油粘度特性などに左右される。エンジンの抵抗は排気量、気筒数、圧縮比、バルブ機構、補機類により左右され、さらに低外気温による潤滑油の粘性アップ、摺動部の抵抗増が加わる。このためにスターターモーターの出力、リダクションギヤ比、バッテリー容量を必要回転に合わせ決定する。
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