100VG-AnyLAN
100VG-AnyLANとは、IEEE 802.12と802.5で標準化された最大伝送速度100MbpsのEthernetの規格である。
100VG-AnyLANは、Ethernetの規格を100Mbpsの転送速度に対応させた「Fast Ethernet」規格の一種である。100VG-AnyLANでは、データ転送において100BASE-T系とは異なるラウンド・ロビンとデマンド・プライオリティという制御方式が採用されている。
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100VG-AnyLAN
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/04/21 09:57 UTC 版)
100VG-AnyLAN(ひゃくブイジーエニィラン)は、過去に存在したコンピュータを接続するネットワークの規格のひとつである。1995年にIEEE 802.12で標準規格化された100Mbpsの転送速度のLANである100VG-AnyLANは、10BASE-Tと同じカテゴリー3のアンシールデッド・ツイステッド・ペア・ケーブル(UTPケーブル)を使用して、セグメント長は最大100mであった。
- 1 100VG-AnyLANとは
- 2 100VG-AnyLANの概要
- 3 動作
100VG-AnyLAN
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/30 01:05 UTC 版)
「100メガビット・イーサネット」の記事における「100VG-AnyLAN」の解説
詳細は「100VG-AnyLAN」を参照 1995年にIEEE 802.12として標準化し、2001年1月に更新停止となった方式。1992年にヒューレッドパッカード社が提案した100BASE-VGが前身となっており、この名称で呼ばれることもある。規格名の「VG」は音声品質(Voice Grade)に相当するカテゴリー3ケーブルを意味し、最長100mの接続が可能となっている。 100BASE-VGでは、符号化に5b/6b変換によるNRZを用いて30MBaudの伝送速度でツイストペア4対すべてを送受切り替えながら使う。100Mbpsの半二重通信をサポートするが、CSMA/CDによる衝突検知方式ではなくトークンリングによる巡回方式が採用されている。スイッチングハブが各ポートにUTPケーブルで接続された端末の送信要求を巡回して通信制御することで、送信待ちの時間が一定になる。 標準化ではさらに100BASE-VGと10BASE-Tの接続ポートをそれぞれ同じアダプタに統合して持つことができる仕様が策定されており、イーサネットフレームだけでなくトークンリングフレームの形式もサポートされている。規格名の「AnyLAN」はどのようなフレーム書式でもカバーできることを意味する。 従来のトークンリングとの最大の相違点は、スイッチングハブの装置内部でトークンリングが形成されている点である。これにより、どこか1か所が切れればネットワークが分断されるトークンリングの弱点や、衝突による再送待ちが発生するCSMA/CDの弱点を克服している。さらに、端末からハブまでをUTPケーブルで接続するだけで良いイーサネットの利便性と、トークンリング特有のネットワークのスループットの高さが引き継がれている。 しかし、従来の10BASE-Tからの製品ラインを持つメーカーが、新旧混在環境でも動作する100BASE-TXのスイッチングハブを安価に生産・供給したため、VGは価格的にも導入の手間でも不利となった。100BASE-TX同様に100VG-AnyLANアダプタのみ安価に提供することで10BASE-Tのネットワークとして運用し、普及後にはポートを繋ぎ変えて100BASE-VGで運用する戦略もあったが、狙い通りには市場に受け入れられなかった。
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