鯉淵家とその縁故者
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 05:11 UTC 版)
鯉淵修(こいぶち しゅう) 声 - 諏訪部順一、野浜たまこ(子供時代) 演 - 長谷川博己(実写映画版)/ 工藤阿須加(テレビドラマ版) 蔵之介の異母兄。30歳。父親の政治秘書を務めている。 メガネでいつもスーツ姿。長身でなかなかのイケメン。かなり真面目で堅物だが、弟思いの優しい兄。 子供の頃、父親とその愛人(リナ)との情事を目撃して以来、女性が苦手になってしまった。三郎太曰く「今流行りの中年童貞」。 蔵之介にメイクアップされた月海に一目惚れしており、普段女性には全く興味を示さないにもかかわらず、月海に対してはすぐに赤面したり、純情な反応を示す。最初は上下ジャージ・ノーメイク・おさげ髪の月海と出会っても気付かなかったが、同一人物であることに気づいた後、月海と個人的に接触を図ることが多くなり、蔵之介をやきもきさせている。女性との接し方が分からず、月海に今時誰もやらないラブレターでアタックしようとしたり、稲荷に振り回されたりと、恋心が空回りしている。 鯉淵慶一郎(こいぶち けいいちろう) 声 - 麦人 演 - 平泉成(実写映画版)/ 北大路欣也(テレビドラマ版) 修・蔵之介の父親。民自党最大派閥鯉淵派を率いる。 蔵之介の女装趣味を一族の恥だと思っている。修に一方的に付きまとう稲荷を修の恋人だと勘違いし、お抱え運転手の花森に「二人をしっかりとくっつけろ」と命令する。極度の女好き。 コーヒー好きで、ドレス作りのために鯉淵邸を訪れた千絵子やジジに自ら淹れたモカマタリを振る舞い、感じよくもてなした。 根岸三郎太(ねぎし さぶろうた) 声 - 千葉繁 総理大臣。鯉淵の妻の兄で、修・蔵之介兄弟の伯父に当たる人物。 公の場ではしっかりとした振る舞いだが、プライベートではオヤジギャグをかましたり、甥の修を“シュウシュウ”と呼んだり、“ぴょえ?”“カワユス”などと常に冗談まじりで話す。アイドル好き。女装した蔵之介も難なく受け入れ、携帯に保存した画像を「姪っ子」だと言って他人に見せたりもしている。 支持率が1桁台になってもあっけらかんとしている。失言が多い点が支持率低下の一因であるが、物事を上手くまとめた発言も多く周囲の評価は「やれば出来る人」。 花森よしお(はなもり よしお) 声 - 子安武人 演 - 速水もこみち(実写映画版)/ 要潤(テレビドラマ版) 鯉淵家の運転手で、修とは幼なじみ。 愛車のベンツを溺愛しており、暇さえあればピカピカに磨いている。自前の弁当のご飯の上にもベンツマークの海苔を乗せており、ベンツを眺めながら食べている。一見寡黙でポーカーフェイスだが、「ベンツを傷つける」「新しいベンツ・部品を買ってもいい」などと条件を出すと何でもぺらぺらと喋ってしまう。ベンツを汚すのを異常なまでに嫌う。貝アレルギーで、特にアサリがダメで食べるとじんましんが出る。美人に弱い。 名前の「よしお」は原作コミック6巻のepisode.34より、モデルと化したまややをナンパした際に出した名刺に「花森よしお」と記載されていることから発覚した。 稲荷翔子(いなり しょうこ) 声 - 北西純子 演 - 片瀬那奈(実写映画版)/ 泉里香(テレビドラマ版) 天水地区の再開発を計画しているデベロッパーの女性。 グラマラスな美人だが、プロジェクトのためには手段を選ばず、枕営業的な「一昔前の銀座ホステス」を想起させる、と部下に指摘されているアプローチで仕事を取っている。バブル時代を引きずったファッションや価値観、口調が特徴。休日にはブランドショップに出向くほどファッション好きだが、古いファッションを扱うため、現代的ではないニーズから店が潰れていたことがある。本作において、稲荷の名から「女狐」と称されている。 今回も修を泥酔させて肉体関係を持ったかのように装い、記憶がない修を半ば脅迫する形でつきまとうが、狂言自殺を演じ、心配した修に平手打ちされ、彼への想いを募らせる事になった。それ以前に、修に想いを寄せる月海を敵視し、彼女に偽の情事写真を送りつけるなど、嫌がらせを行っている。 リナ 声 - 吉田聖子 演 - 若村麻由美(テレビドラマ版) 蔵之介の実母。 元は舞台女優だったが、慶一郎の愛人となり蔵之介を身ごもる。出産後は蔵之介と二人で暮らしていたが、慶一郎に引き離された。現在はイタリアでイタリア人男性と同居しているようであり、友人から蔵之介の動画が添付されたメールが来て、修に連絡したが、蔵之介には内緒にするよう話した。
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