響板
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響板(きょうばん、英: Sound board、独: Resonanzboden)は、グランドピアノまたはアップライトピアノの共鳴体である。厚さが6から13 mmのトウヒ属(スプルース)材から成り、弦の振動を増幅する。その他の楽器の共鳴体とは対照的に、 空洞も響孔も存在しない。
- ^ Piano Dilger. “Resonanzboden” (ドイツ語). 2018年5月1日閲覧。
- ^ William Braid White. “The soundboard of the piano”. Piano Trade Magazine .
- ^ “製品情報: CA98”. 河合楽器製作所. 2018年5月1日閲覧。
- ^ “トランスアコースティック™ピアノ”. ヤマハ. 2018年5月1日閲覧。
響板
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/09 07:17 UTC 版)
ピアノの音色を決定づける響板は、フィエンメ峡谷産のレッドスプルースが使用されている。またファツィオリの響板は、製作が終わってから2年間、空気管理された倉庫で熟成される。
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響板
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/26 05:39 UTC 版)
「響板」も参照 楽器の音の特徴に大きく寄与する響板は弦の下、響板支えの上に格納される。響板はブリッジ(駒)によって伝達された弦の振動を吸収し、音として周囲に発する。 響板は厚さ約10ミリメートルのトウヒ属(スプルース)材から成り、中心に向かって湾曲(むくり)している。その曲がりは一方では底面に接着された響棒によって安定化され、他方では外力によって形作られる。響板に関して、ピアノ職人はいわゆる駒圧や響板の曲率、低・中・高音における参照弦の変位を測定する。変位の範囲は低音の2ミリメートルから高音の約1ミリメートルに大体なる。今日の響板はより良い振動のために周辺部が最大6ミリメートル程削られる(スタインウェイ家のポール・ビルヒューバーが特許を取得した「横隔膜響板」)。 スプルース材で作られた響板は経年劣化する。スタインウェイや多くのアメリカのピアノ製造業者は、今日の響板の一般的な平均寿命は約50年であると述べており、50年経つとしばしば交換を勧められる。しかしながら、ヨーロッパのピアノ製造業者は古い響板の修復・復元を好むことが多い。そのうえ、響板は温度の安定性や何にもまして比較的均一な湿度を使用上の必要条件とする。理想的には、響板は約50%の相対湿度の環境に置かれるべきである。グランドピアノまたはアップライトピアノの響板は、冬に湿度が許容範囲をはるかに下回ることがある現代住宅では割れることがある。40%の最低湿度が保てないならば、響板を保護するために加湿器の使用が望ましい。グランドピアノは地下またはガレージに決して保管してはならない。こういった場所に置かれたピアノの響板は水をたっぷり含み、次に温度が上がるとしばしば割れる。プロはこれに備えるため中古ピアノを購入する時は木材水分計を使用する。 個々の製造業者は熱帯環境での響板割れを防ぐために響棒がボルトで固定された特殊な響板も提供している(ブリュートナーは標準、スタインウェイはオプション)。 密に育った、狭く均一な木目を持つ響板用のオウシュウトウヒ(スプルース)材はヨーロッパではアルプスの高地、しばしばイタリアのヴァル・ディ・フィエンメ(17世紀には既にクレモナのバイオリン職人が木材を調達していた)、その他チェコなど東欧原産である。米国の供給元は、1920年代からアパラチア産のカナダトウヒ(英語版)の供給が枯渇して以降は、カナダおよびアラスカ産のシトカトウヒ(英語版)を加工している。 現在はスプルース材だけでなく他の材料も使われる。例えば板ガラス製や炭素繊維強化プラスチック製(「フェニックス」システム。フォイリッヒやシュタイングレーバーがオプションで提供)の響板がある。
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響板
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/27 12:02 UTC 版)
「バルトロメオ・クリストフォリ」の記事における「響板」の解説
クリストフォリはサイプレス(Cupressus sempervirens)を響板に用いている。この木はイタリアのチェンバロ製作家に伝統的に好まれていた木である。クリストフォリの時代より後には、ピアノにはスプルースがもっとも好まれるようになっていくが、デンツィル・レイトはサイプレスのいくつかの利点について述べている。
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