桜前線
(開花予想 から転送)
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桜前線(さくらぜんせん)は、日本各地の桜(主に『ソメイヨシノ』)の開花予想日を結んだ線のことである。「桜前線」という言葉はマスメディアによる造語で、1967年(昭和42年)頃から用いられている。
- ^ a b 気象庁におけるさくらの開花予想の発表終了について(気象庁 2009年12月25日)
- ^ 『気象百年史』II部門別史第17章「応用気象」
- ^ “桜の開花はどこまで早くなるのか? 平成31年間でみる開花日の変化”. ウェザーニュース (2019年3月29日). 2022年8月13日閲覧。
- ^ 気象庁の「桜の開花予想」終了 「あとは民間事業者で」(MSN産経ニュース 2009年12月25日報道)
- ^ お花見名所660箇所の桜開花傾向発表!! ウェザーニューズ 2010年(平成22年)2月15日
- ^ 丸谷馨『日本一の桜』 講談社現代新書、2010年 P178、P254
- ^ 生物季節観測の情報(気象庁)
- ^ 【台湾】桜の名所が実はたくさんあります!(クラブログ)
- ^ 台湾有情:桜前線の起点(産経新聞、2022年)
開花予想
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詳細は「桜前線」を参照 日本では桜の開花予想(「桜」と表すが、殆どの予想はソメイヨシノを取り上げている)、いわゆる「桜前線」や、開花や満開の宣言が春に話題となる。開花予想は気象庁が1951年(昭和26年)に関東地方を対象に行ったのを初めとし、2009年(平成21年)まで行われた。2007年(平成19年)から独自の開花予想を行う民間の気象会社が出現し、数社が予想を出すようになったため、2010年(平成22年)から気象庁は開花予想の業務を取り止めて民間に任せ、観測のみを行っている。なお、桜の開花予想は気象業務法の定める予報業務ではなく、許可は要しない。 気象庁では、桜の開花や満開を生物季節現象の1つとして、各地で特定の株を標本木として定めて職員の目視による観測を行っている。標本木は南西諸島はカンヒザクラ、北海道の札幌以東と根室以西はオオヤマザクラ、根室市はチシマザクラ(2011年以降根室市に業務移管)で、それ以外の全国はソメイヨシノであり、東京都など一部を除いて地方気象台の近隣に存在する。標本木の蕾が5輪から6輪ほころびると、「開花」したと発表される。これをマスコミでは「開花宣言」と呼ぶことがある。標本木全体の80%以上のつぼみが開くと、「満開」と発表される。 2009年まで気象庁が行っていた予想方法は、各地点の冬期の気温経過や春期の気温予想等を考慮した各種計算を経て、標本木に対して開花予想日を決定していた。民間気象会社の予想方法も概ねこれに近いが、独自の手法を採り入れて行っているものもある。 気象庁が定める東京のサクラの標本木は、靖国神社境内にある特定のソメイヨシノである。本来標本木がどれであるかは非公開となっているが、東京の標本木については2012年にどの木が標本であるかを公開している。現代日本においてサクラの開花については特に衆目を集める傾向にあり、開花の時期になると、東京管区気象台の職員が観測する風景を、複数のマスコミが取材に訪れる様子がしばしば見られる。 樹木全体から見た開花具合によって咲き始め、三分咲き、五分咲き、七分咲き、満開、散り始めなどと刻一刻と報道される。このように木々の様子を逐一報道することは、世界から見ても珍しい例である。
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