かびんせいちょう‐しょうこうぐん〔クワビンセイチヤウシヤウコウグン〕【過敏性腸症候群】
過敏性腸症候群
過敏性腸症候群とは、IBS(irritable bowel syndrome)とも略称され、腹痛あるいは腹部膨満感などの腹部症状と、下痢あるいは便秘などの便通異常を主体とする症状が、潰瘍や癌などが認められないにもかかわらず持続する消化管の機能的疾患です。国際的な診断基準(Rome II基準)によると、「腹痛あるいは腹部不快感が最近12ヶ月の中の少なくとも12週以上(連続でなくてもよい)生じ、しかもそれらの症状が、①排便によって軽くなる、②排便頻度の変化で始まる、③便性状の変化で始まる、の3つの特徴のうち2つ以上を伴うもの」と定義されています。便通の状態により、便秘型、下痢型、混合型に分けられます。精神的ストレスや環境の変化によって悪化することも知られています。有病率は人口の10-20%と高く、治療法として、生活指導、食事療法、高分子重合体や抗コリン薬などの薬物療法が挙げられますが、近年ではプロバイオティクスの効果が注目されています。
過敏性腸症候群
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/24 14:18 UTC 版)
過敏性腸症候群(かびんせいちょうしょうこうぐん、英語:irritable bowel syndrome、略称:IBS)は、腹痛や便通の変化など、複数の症状を同時に伴うことを特徴とする胃腸機能障害[1]。検査を行っても炎症や潰瘍といった器質的疾患が認められないにもかかわらず、下痢や便秘、腹痛とそれに関係する便通異常が慢性的または再発性に持続する機能性消化管疾患である[2]。以前は大腸の機能の異常によって引き起こされる病気ということで「過敏性大腸症候群」と呼ばれていたが、最近では、大腸だけではなく小腸も関係することが明らかになり、現在では「過敏性腸症候群」と呼ばれている。致死的な疾患ではないが、症状は長期化することが多く、時には年単位となる[3]。
- 1 過敏性腸症候群とは
- 2 過敏性腸症候群の概要
過敏性腸症候群
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/01 13:58 UTC 版)
「ラクトバシラス・サリバリウス」の記事における「過敏性腸症候群」の解説
ラクトバシラス・サリバリウスは、過敏性腸症候群に苦しむ患者の鼓腸症状の緩和に有益であることが発見された。
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過敏性腸症候群(IBS)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 13:50 UTC 版)
「催眠療法」の記事における「過敏性腸症候群(IBS)」の解説
一部の研究では、催眠療法が消化器症状、不安、うつといった症状の改善に役立つ可能性を示唆している。ただし、2018年の米国消化器学会の勧告によると、科学的根拠の質は「非常に低い」となっている。 既に行われている複数の臨床試験の結果を用いて、催眠療法とIBSの標準治療、未治療の患者などと比較した研究が存在する。この研究によって催眠術がIBS症状の治療に有効であることを示すいくつかのエビデンスが得られたが、著者は「研究方法の質が悪く、被験者の数も少ないため慎重な解釈が必要」とし、さらに続けて「エビデンスが不十分であり、さらなる研究が必要」としている。
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「過敏性腸症候群」の例文・使い方・用例・文例
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