ミュンヒハウゼン症候群
別名:ミュンヒハウゼンシンドローム
英語:Munchausen Syndrome
虚偽性障害の一種で、病気を捏造したり誇張したりして周囲にアピールし、関心や同情を集めようとする精神疾患。病名は「ほら吹き男爵」と通称される人物に由来する。
ミュンヒハウゼン症候群の患者は、一般的に、自分が病気であると偽ったり、虚偽の身体症状により苦しむふりをしたり、副作用の強い薬をわざと飲んだり、あるいは自ら病因・感染源を作って病気を招いたりといった行為を繰り返す。そのようにして周囲に病状を訴え、病院で検査や治療を受けようとする。
ミュンヒハウゼン症候群は、病気であることを偽る点で詐病と共通している。ただし、詐病が利益の享受を明確な目的としており、実利が伴わない検査や手術などを避けようとするのに対して、ミュンヒハウゼン症候群の患者はむしろ積極的に手術などを受けようとする点で異なる。
ミュンヒハウゼン症候群の変種で、病歴を偽ったり傷つけたりする対象を、自分自身ではなく自分の子供などに見出すものを、代理ミュンヒハウゼン症候群という。
関連サイト:
ミュンヒハウゼン症候群 - メルクマニュアル日本語版
ミュンヒハウゼン‐しょうこうぐん〔‐シヤウコウグン〕【ミュンヒハウゼン症候群】
ミュンヒハウゼン症候群
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/21 22:55 UTC 版)
ミュンヒハウゼン症候群(ミュンヒハウゼンしょうこうぐん、英: Munchausen syndrome)、自らに負わせる作為症(みずからにおわせるさくいしょう)とは虚偽性障害に分類される精神疾患の一種[1]。周囲の関心や同情を引くために病気を装ったり、自らの体を傷付けたりするといった行動が見られる。1951年にイギリスの内科医、リチャード・アッシャーによって発見され、「ほら吹き男爵」の異名を持ったドイツ貴族、ミュンヒハウゼン男爵にちなんで命名された。
- ^ “Munchausen's syndrome”. Lancet 1 (6650): 339–41. (1951). PMID 14805062.
- ^ 厚生労働省子ども虐待による死亡事例等の検証結果等について(第6次報告)、資料1 死亡事例集計結果
- ^ “メルクマニュアル18版 身体表現性障害および虚偽性障害 ミュンヒハウゼン症候群”. 2014年9月2日閲覧。
- 1 ミュンヒハウゼン症候群とは
- 2 ミュンヒハウゼン症候群の概要
- 3 症状
- 4 関連文献
ミュンヒハウゼン症候群
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「ミュンヒハウゼン」の記事における「ミュンヒハウゼン症候群」の解説
周囲の関心を引くために病気を装ったり自傷したりする精神疾患。
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