貪とその仲間
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2014/12/31 23:42 UTC 版)
貪(とん) 死体に自分をとり憑かせる事で活動する化物。元は小動物に憑いていたが、あるとき人間の死体に取り付いたため、知識を持ちより効率よく強い願いを捕食できるようになった。一部の力を他の死体に分け与え活動することも出来る。分身と力を与えた末端を利用し「あがない様」と言う都市伝説を広めることで捕食活動を行っていた。 化物の存在意義は“そこに在るから在る”であるが、雪村舞という人間の死体に取り憑いたためか、自身(=雪村舞)の願いを叶える為にレレナを欲する。 池之端絵里香(いけのはたえりか) レレナの一番の親友。両親の離婚を止めるように「あがない様」に頼みに行ったことから貪の仲間(末端)になる。 与えられた力は、両親を絵里香の意のままに操る人形とする『お父さんお母さん(パペットペアレンツ)』。結果的に離婚をすることはなくなったが、絵里香に残ったのは苦い後味だった。早い時期から貪の末端であったため、末端の中でもかなりの権限を与えられている。 クロサキ 朧の第二位の吸血鬼。白い髪で黒いサングラスをかけている。前作の従者と同じく、第一位である朧を憎んでいる。特に妹が朧のせいで死んでからは、自分の命も省みず朧の命を狙おうとする。 与えられた力は、吸血鬼の制約をすべて無効化する『抗体(イミュニティ)』。この力によって、第一位の『刷り込み』を跳ね除け、また日光の下でも活動できることで朧に大きなアドバンテージを得ることになった。 高城千霧(たかしろちぎり) 事故により顎と舌を失った少女。口には常に包帯を巻いており、話すときは相手の手に指で文字を書いて言葉を伝える。祭りで食べ物をおごってもらったことをきっかけに、青磁に興味を持つ。 与えられた力は、黒い炎を全身に纏い、あらゆるものを喰らいその性質を取り込む『貪餐(タイラント)』。喰った人間の記憶や精神も取り込んでしまう為、千霧の中では多くの人の思いが渦巻いている。 海道万里(かいどうばんり) 「なんとなく」というだけで人を殺すという性格破綻者。千霧が好きであるが、その理由は「死体を綺麗に始末してくれるから」である。 与えられた力は、その手が触れた10cm周囲の物質の形状を思いのままに変化させる『泥人形師(サージカルメソッド)』。 月島亮史 貪の能力『想イ人(ツキシマ)』とレレナの記憶によって生み出された存在。かつての「月島亮史」と同じ姿や考えを持っているが、それはあくまでレレナの記憶の中にあるもの。貪の大半の能力を注ぎ込むことにより、吸血鬼の主人としての能力も使うことができる。 月島亮史は吸血鬼の中でも最古の存在で、朧との戦闘でも優位にたつほど“吸血鬼”としての自分を知っている。生み出された存在ではあるが願いを持っており、「舞とレレナに傷ついて欲しくない」というもの。
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