船質改善工事とは? わかりやすく解説

船質改善工事

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/28 05:06 UTC 版)

第五青函丸」の記事における「船質改善工事」の解説

W型戦時標準船戦後は、相次ぐ運航事故による休航のほか、「船体3年エンジン1年と言われ通り劣悪な船質と、船腹不足による整備不良悪循環で、減速歯車はじめとするエンジントラブル続発し稼働率低迷極め早期の船質改善船腹回復急務であったこのため第六青函丸第七青函丸第八青函丸では戦後ボイラーの4缶から5缶への増設工事第十一青函丸第十二青函丸新造時よりボイラーは5缶)が行われたが、これら3隻では既存ボイラー左舷前方への1缶増設のため、第3船艙深水タンク)との間の水密隔壁5m余り前方移設のうえ、第3船艙両舷のヒーリングタンクのうち左舷タンクのみ5m程度前方移動してボイラー設置場所確保した増設缶からの煙突左舷煙突前方約14mの舷側への設置となり、左舷2本右舷1本の3本煙突で、第十一青函丸第十二青函丸とは左右逆で、かつ、これら2隻より煙突位置前寄りのため、特に空襲による損傷激しく修復工事操舵室5m前方移動した第六青函丸以外の2隻では、左舷前側煙突が、前部マストよりも若干前方位置し操舵室左舷ウィング直後聳えていた。また、第六青函丸第七青函丸第八青函丸第十一青函丸第十二青函丸ボイラー への過熱器付加主機換装発電機増設(50kVA2台から3台へ)、減速歯車を含む主機平時高低タービン2筒式への換装二重底新設などの船質改善工事が進められた。工事時期詳細は「各船の概要と沿革」の項参照のこと。 なお二重底新設は各船とも第1船艙、第2船艙ボイラー室機械室車軸室の5区画で行われ深水タンク第3船艙は単底のままであったボイラー室機械室では高さ90cmの区画二重底を、残り3区画は水密第二甲板設置としたが、施工第1船の第六青函丸では第1船艙、第2船艙区画二重底採用された。この工事新造時であれば特に困難な工事ではないが、既存タービンボイラーその他機器類のある中のため難工事であった車両積載数は、新造時原型となった第四青函丸同様ワム換算44であったが、1952年昭和27年)にはワム換算46積載可能とされていた。なお、W型船の戦前車両甲板平面図戦後の同図を比較すると、船2番線と船3番線錨鎖庫の長さ分約2.7m延長されているが、これと積載車両数増加の関係は不明である。

※この「船質改善工事」の解説は、「第五青函丸」の解説の一部です。
「船質改善工事」を含む「第五青函丸」の記事については、「第五青函丸」の概要を参照ください。

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