肝硬変とは? わかりやすく解説

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かん‐こうへん〔‐カウヘン〕【肝硬変】

読み方:かんこうへん

肝細胞破壊され線維組織増殖するために、肝臓縮小して硬くなる病態ウイルス性肝炎アルコール肝臓障害栄養障害などが原因となり、腹水黄疸(おうだん)・脾腫(ひしゅ)などの症状現れ食道胃静脈瘤(じょうみゃくりゅう)や肝臓癌(がん)を併発することもある。肝硬変症。


肝硬変

英訳・(英)同義/類義語:hepatic cirrhosis, livtr cirrhosis

肝炎大量継続的なアルコール摂取などにより、肝組織線維化した状態。
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病名疾患名治療など:  結核  肝炎  肝炎ウイルス  肝硬変  胞状奇胎  腫瘍  自己免疫疾患

肝硬変 ( liver cirrhosis )

ウイルス肝炎などにより肝細胞再生できなくなり肝臓自体線維化機能大きく低下した病態のこと。肝硬変の原因のうち、統計的には約6割がC型肝炎、2割がB型肝炎とされており、残りの2割は自己免疫性肝炎アルコール性肝障害その他の原因によって起こってます。肝硬変になったときは、強い倦怠感とともに脚部のむくみや、腹水黄疸胆汁うっ滞)などの出ることが知られていますが、このような症状すべての人にみられるわけではなく長期間無症状のまま移行するケース少なくありません。

肝硬変(Liver cirrhosis)


肝硬変【かんこうへん】


肝硬変

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/20 10:20 UTC 版)

肝硬変(かんこうへん)は、肝細胞が繰り返し大量に死んで減少し、その補修の際に線維組織によって置換(線維化)された結果、肝臓が硬く変化し、さらに線維組織によって残存している肝細胞まで締め付けられ、本来は滑らかな肝臓の表面がデコボコに変形した状態である。肝硬変になると、肝臓に残存する肝細胞の数が限られる上に、硬くなった肝臓への血流量は減少するために、肝機能は低下する。ただし、生体の恒常性は保てる程度の肝機能低下で済んでいる代償性肝硬変と、もはや生体の恒常性を保ち切れないほどに肝機能低下が進んだ非代償性肝硬変がある。いずれにしても、肝硬変は慢性肝疾患の終末像で不可逆的な病変であり、治癒は望めず、その先に待っているのは肝不全に引き続いてのである。なお、肝硬変になると、肝臓がんも発生しやすい状態となる他、様々な合併症も出現してくることが普通であり、合併症によって死亡することもある。したがって、肝硬変になる前に、肝硬変を引き起こす原因を取り除く治療を行って、肝硬変を予防することが重要である。肝硬変になっていなければ、肝臓は再生能力が高い臓器であるため治癒も望める。肝硬変になってからの治療は、線維化した細胞は正常な肝細胞に戻る事はないため、残存する肝機能を可能な限り長く維持し、合併症の出現を防止する、延命治療が中心となる。


  1. ^ ヘモクロマトーシス 慶應義塾大学病院 KOMPAS
  2. ^ 肝疾患診療実践マニュアル 文光堂 1995
  3. ^ 新臨床内科学 第8版
  4. ^ a b c d 肝硬変 - 02. 肝胆道疾患 MSDマニュアル プロフェッショナル版
  5. ^ 内科学第10版アプリケーション版 朝倉書店
  6. ^ 河田真由子, 川中美和, 石井克憲, 勝又諒, 谷川朋弘, 浦田矩代, 西野謙, 末廣満彦, 春間賢, 河本博文「6回の肝生検によりNASH肝硬変への進展を血液検査と肝組織像で対比できた1例」『日本消化器病学会雑誌』第119巻第12号、日本消化器病学会、2022年12月、1103-1111頁、CRID 1390575882595340800doi:10.11405/nisshoshi.119.1103ISSN 0446-6586 
  7. ^ 10.肝臓 (12)肝細胞癌(肝硬変と肝臓がんを併発した肝臓の写真)
  8. ^ 今日の診断指針第6版 医学書院 2010
  9. ^ 小林伸行, 都築隆, 萬造時知子 ほか、「【原著】脂肪肝症例における肝線維化指標FIB4 Indexの経時的変化」 『人間ドック (Ningen Dock)』 2014年 29巻 1号 p.34-41, doi:10.11320/ningendock.29.34
  10. ^ FIB-4 index計算サイトのご案内(EAファーマ 提供)(医療従事者向け) 日本肝臓学会
  11. ^ a b 非アルコール性脂肪肝炎(NASH:ナッシュ)の 拾い上げ第 2 弾 “Fib-4 index” (PDF) 福井県済生会病院
  12. ^ 脂肪肝の肝硬変・肝細胞癌への進展 Web医事新報 日本医事新報社
  13. ^ 肝がんとともに 日経メディカル
  14. ^ 一般向け がん情報サービス 肝細胞がん 国立がんセンター
  15. ^ 今日の治療指針 医学書院 2009
  16. ^ Lancet 2012 Dec 10; [e-pub ahead of print].


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肝硬変

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/03 03:12 UTC 版)

意識障害」の記事における「肝硬変」の解説

肝性脳症疑いがある。浅い意識障害時に上肢伸展させると律動的な不随意運動がおこる。羽ばたき振戦なども含まれるが、本態ミオクローヌスであり、アリテリキシスともいう。

※この「肝硬変」の解説は、「意識障害」の解説の一部です。
「肝硬変」を含む「意識障害」の記事については、「意識障害」の概要を参照ください。

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