ふずいい‐うんどう【不随意運動】
読み方:ふずいいうんどう
1 脊椎動物で、自分の意志によらず、不随意筋によって行われる運動。心筋の収縮、横隔膜や胃腸の伸縮、消化液の分泌などの内臓の運動や、反射による運動などがある。→随意運動
2 意志とは無関係に生じる不合理な動作・運動のこと。振戦(ふるえ)、ジストニア(筋緊張異常による異常姿勢)、バリスムス(上下肢全体の振り回し運動)、アテトーシス(手足、頭などの緩慢な旋回運動)、ミオクローヌス(痙攣(けいれん)的運動)、口(くち)ジスキネジー(口周辺部や舌の異常運動)などがあり、発症部位や運動の規則性、強さ、睡眠時の運動の有無などによって分類される。身体バランスの調整、運動の円滑化に重要な機能をもつ大脳基底核を中心とした錐体外路が阻害された場合、異常な筋収縮が発生し不随意運動が引き起こされる。脳血管障害やけがなどによる脳機能障害およびその後遺症、パーキンソン病などの疾患、薬物中毒などで現れることが多い。
不随意運動
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/06 15:22 UTC 版)
不随意運動(ふずいいうんどう、involuntary movement)とは、意志に基づかない運動のこと。対となる用語は随意運動である。
- ^ マイナビニュース2013年9月17日2016年4月10日閲覧
- 1 不随意運動とは
- 2 不随意運動の概要
- 3 心因性不随意運動
- 4 参考文献
不随意運動
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/01 06:47 UTC 版)
甲状腺機能亢進症に伴う不随意運動としては振戦が一番有名である。手指や足指などに生じる8から10Hzの速い振戦を特徴とする。姿勢時や精神緊張時に増強する。発症機序は線条体などの交感神経ニューロン(β受容体主体)の活動性の亢進が関与する。振戦以外にもアテトーゼ、局所性ジストニア、メージュ症候群や舞踏病様の不随意運動なども稀にある。
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不随意運動
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/11 15:47 UTC 版)
振戦以外にパーキンソン病治療薬によって不随意運動が生じることがある。ジスキネジアが一般的であるが、ジストニア、バリズムが起こることも知られている。レボドパの血中濃度が最大の時に生じるピークドーズジスキネジア、急激な濃度変化でおこる二相性ジスキネジア、薬効が切れた時に生じるオフジストニアがよく知られている。内服調節で改善することもあるが治療は難渋する場合が多い。定位脳手術が施行されることもある。
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