職掌についてとは? わかりやすく解説

職掌について

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/08 17:23 UTC 版)

丈部」の記事における「職掌について」の解説

丈部」は「馳使部(はせつかべ)」であり、令制下の「駈使丁」の前身であろう大塚徳郎述べている。これに対し佐伯有清令制使部前身の、軍事的な性格の強い部であるとしており、標識として「」を携帯し公用の馳使(走り使い)として往来したではないか帯して大王近侍し、「」が「丈」と省略されて「丈部」と称するようになったではないかを介して警護雑役あたったではないか、と述べている。 稲荷山古墳出土鉄剣銘文には、「杖刀人」とあり、その「乎獲居臣」(をわけのおみ)は(一般に記紀大彦命の子にあたると見られているが)実は阿倍臣のことであり、阿倍氏従属する部曲(かきべ)ではなかったのかという説を、太田亮岸俊男唱えている。これに対し井上光貞朝廷服属する品部一種であろうと「国造制成立」という論文述べている。 「万葉集巻第三443番では、判官(じょう)である大伴宿禰三中おおとも の すくね みなか)が首つり自殺した摂津国史生ししょう班田書記)、丈部竜麻呂(はせべ の たつまろ)を悼んで、以下のように詠んでいる。 「天雲あまくも)の 向伏(むかぶ)す国の もののふと 言はるる人は、天皇すめろき)の 神の御門に、外の重(え)に、立ち候(さもら)ひ、内の重に、仕へ奉り玉葛たまかづら) いや遠く 祖(おや)の名も 継ぎ行くものと 母父おもちち)に 妻に子どもに、語らひて(中略大君の 命(みこと)恐(かしこ)み おしてる 難波(なにわ)の国に あらたまの 年経るまでに 白たへの 衣も干さず 朝夕ありつる君は いかさま思ひいませか(後略)」 ここからも、丈部が単に走り使いをする部民ではなく軍事的部民であるとみることができる。 「正倉院文書」では、丈部造子のことが、「使部」とみえ、丈部が「使部」と表記されていることからも、丈部軍事的色彩の強い使部前身説くことができる。

※この「職掌について」の解説は、「丈部」の解説の一部です。
「職掌について」を含む「丈部」の記事については、「丈部」の概要を参照ください。

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