緒方監督時代
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2015年 序盤は一時最下位に沈むなど、Bクラスに低迷し、特にリリーフ陣の救援失敗が多発した。6月19日、対DeNA戦に3-1で勝ち、球団通算4000勝を達成、交流戦は9勝9敗で7位に終わった。交流戦明けには一時Aクラスの3位に立つも、結局5位で前半戦をターン、それでもこの年のセ・リーグは混戦だったこともあり、首位のDeNAとは2ゲーム差であった。後半戦は巨人・阪神・ヤクルトを追い、9月15日には借金を完済して勝率を5割まで上げるものの、その後も貯金を作れず、9月24日の対巨人戦で敗れ、リーグ優勝の可能性が消滅した。その後は阪神とのCS進出争いとなったが、勝てばCS進出となる10月7日のシーズン最終戦の対中日戦に敗れ、2012年以来3年ぶりのBクラスと4位が確定した。なお、先発投手の勝ち星はリーグトップの57勝を挙げ勝率でもトップだったが、救援勝敗は12勝20敗でセ・リーグの救援勝率では最下位であり、12球団でも11位の成績だった。オフに前田健太が沢村賞を受賞した後、ポスティングシステムでロサンゼルス・ドジャースへ移籍。外国人選手ではライネル・ロサリオ、デュアンテ・ヒース、マイク・ザガースキー(DeNAに移籍)、ヘスス・グスマン、ネイト・シアーホルツが自由契約となった。中日を自由契約となったエクトル・ルナを獲得。 2016年 1点差負けが20度以上あった昨年から前田のメジャー移籍で戦力低下が不安視されたが、3・4月に16勝12敗と好スタートを切って上位をキープすると交流戦は3位でセ・リーグ唯一の勝ち越し。「1番・田中、2番・菊池、3番・丸」の「タナキクマル」と呼ばれる打順が定着すると鈴木誠也が2試合連続サヨナラ本塁打を含む3試合連続決勝本塁打を放ち、交流戦で3位に導いた。交流戦最後の6連戦から11連勝を飾って6月以降は首位を独走し、25年ぶりのリーグ優勝を達成した。クライマックスシリーズでは初進出(3位)のDeNAと対戦。4勝1敗(アドバンテージ1勝を含む)で日本シリーズ出場権を獲得した。日本シリーズでは北海道日本ハムファイターズと対戦し広島で連勝したものの、この年に交流戦では勝ち越した敵地・札幌ドームで3戦全敗。セ・リーグ代表チームがビジターで6連敗中だった流れを止められず、第6戦ではジェイ・ジャクソンが4-4で迎えた8回に西川遥輝、中島卓也、岡大海に3本の単打を浴びるとパ・リーグ打点王を獲得した中田翔に押し出しの四球、5番手投手のアンソニー・バースにセンター前タイムリー、パ・リーグ本塁打王を獲得したブランドン・レアードに満塁本塁打を浴びるという、一方的な展開となった。3番手以降の投手が踏ん張れずに第3戦以降全て敗戦投手となり、2勝4敗で敗れ、32年ぶりの日本一とはならず、マツダスタジアムで胴上げを見守る結末となった。黒田博樹、廣瀬純、倉義和が現役を引退した。 2017年 前々年の2015年がBクラス(4位)のため、当年に開幕権はなかったが、開幕権を保有していた阪神が返上したため、開幕戦をマツダスタジアムで迎えることとなった。開幕戦こそ落としたものの、その翌日から10連勝(1分けを挟む)。交流戦はソフトバンクと並ぶ勝率1位で、ソフトバンクとの直接対戦成績が1勝2敗であったことにより、2位。公式戦は5月に2位となるものの、6月以降は首位を独走。9月18日に甲子園球場で阪神に勝ちリーグ優勝を決めた。なお、二軍も9月26日に阪神鳴尾浜球場で阪神に勝利し、ウ・リーグ優勝を決めた。 2年連続でリーグ優勝を収めたが、クライマックスシリーズではレギュラーシーズンで唯一負け越していたDeNAに2勝4敗(アドバンテージ1勝を含む)で敗れ、日本シリーズ進出はならなかった。 2018年 開幕カード3連勝と好スタートを切ると4月24日以降は一度も首位を譲ることなく独走した。5、6月の交流戦こそ負け越したが、リーグ戦再開後も好調を維持し続けた。9月5日にベテランの新井が今季限りでの引退を表明した後に6連敗するなど一時調子を落としたが優位は変わらず、9月26日に球団史上初のリーグ3連覇、9度目の優勝を達成した。セ・リーグの3連覇は巨人に次いで史上2球団目。本拠地での優勝は1991年以来27年ぶり、2009年開場のマツダスタジアムでは初となった。 クライマックスシリーズではシーズン3位の巨人と対戦。4勝0敗(アドバンテージ1勝を含む)で昨年の雪辱を果たし日本シリーズ出場権を獲得した。福岡ソフトバンクとの日本シリーズでは甲斐拓也に6度も盗塁を阻止される等セ・リーグトップの95盗塁の機動力を完璧に封じられたのに加え、アウェー5連敗中(1991年当時の西武球場で2連敗、2016年の札幌ドームで3連敗)の敵地・福岡でこの年も3戦全敗し、マツダスタジアムに戻った第6戦で0-2で敗れ、日本シリーズ敗退となった。2年前の日本ハム戦同様、マツダスタジアムに戻っての第6戦で相手の胴上げを見守る結末だった。新井貴浩、天谷宗一郎が現役を引退した。丸佳浩がFA宣言し、5年25億円の大型契約を用意した巨人、福井優也が菊池保則との交換トレードで楽天に移籍。外国人選手では来日7年目となり、外国人選手在籍年数の球団記録を更新したブラッド・エルドレッド、入団から3年間セットアッパーとして活躍したジェイ・ジャクソン、一軍での登板がわずか1試合に終わった来日1年目のレオネル・カンポスと契約を更新せずに退団した。 この年は平成最後のペナントレースだったため、広島は「平成最後のセ・リーグ優勝球団」となったが、日本シリーズ敗退のため、阪神と共に「平成時代に一度も日本一になれなかった球団」となった。 2019年 1月7日、丸が移籍した巨人から人的補償で長野久義を獲得。開幕後は丸の抜けた穴や大瀬良、田中の不調で負け越す等しばらくは下位に低迷していたが、5月には20勝で球団の月間勝利記録を更新と復調し、交流戦前には首位に躍り出た。しかし、6月3日から始まった交流戦に入ると2勝1敗と勝ち越した楽天以外のチームには全て負け越し、5勝12敗1分けと再び負けが込み、交流戦明けにかけて引き分けを挟んで11連敗と首位から陥落し、オールスター前には3位で終える。その後は一旦持ち直し、一時は首位巨人に1ゲーム差まで詰めるも、奪回する事は出来ず、8月にはバティスタがドーピング検査で陽性反応が出た事が発覚し、9月3日から半年間の出場資格禁止を余儀無くされた。9月になると負けが増え、バティスタが出場停止以降の試合は7勝9敗と失速し、9月19日のDeNA戦で敗れた事で。4連覇の夢が潰え、同時に猛迫してきた阪神にゲーム差を縮められる。永川勝浩が9月23日の引退試合を最後に現役を引退した。レギュラーシーズンは阪神より先に3位で終えたが、9月27日に行われた最終戦のホーム・中日戦で1-4で敗れ、自力で4年連続のクライマックスシリーズ進出を決める事が出来なかったのが祟り、6連勝した阪神に抜かれ、4位に転落し、2015年以来4年ぶりのBクラスが確定した。これを受け、監督の緒方が辞任を表明。後任に一軍投手コーチの佐々岡真司が就任する事が決まった。マツダスタジアムの入場者数は222万3619人であった。
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