突沸
液体の「過熱」現象により、沸騰が急激に発生して液体が飛び散る現象。
液体は沸点を超えると沸騰し、気泡を生じ始めるが、まれに沸点を超えても沸騰しない場合がある。この過熱状態にある液体はきわめて不安定であり、わずかな刺激によって突然沸騰し、大量の気泡を発生させる。
独立行政法人国民生活センターは、2014年12月4日に「食品加熱時の突沸に注意」と題する告知を公表し、コーヒーや豆乳などを温める際に突沸が発生する危険があると注意喚起している。
国民生活センターによれば、内側に凹凸のない器のように気泡が発生しにくい環境で、液体を過度に加熱すると、特に突沸が発生しやすいという。加熱時には温めすぎないよう注意すると共に、温めすぎてしまった場合は振動などの刺激を与えずに1~2分ほど冷ますなどの対応が突沸防止には効果的とされる。
関連サイト:
食品加熱時の突沸に注意 - 独立行政法人国民生活センター 発表情報 2014年12月4日
沸騰
突沸
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/02 00:45 UTC 版)
沸点に達しているにもかかわらず相転移が生じず沸騰しないことがあり、この状態を過加熱という。この過加熱の状態の液体に振動などの刺激を与えると突発的な沸騰を起こすことがあり、これを突沸(とっぷつ)という。この突沸を防ぐため科学実験では沸騰石と呼ばれる多孔質の石が用いられる。また、電子レンジ、ガスコンロ、IHクッキングヒーター等を用いた調理過程でも突沸が起きることがあり、ただの水に限らず、豆乳やコーヒー、みそ汁やカレーなどを温めて容器に触れたりかき混ぜたり、調味料等を加えたわずかな刺激などで高温の液体が激しく弾けるように飛び散り火傷を負う事がある。そのため事故防止の観点から、急な加熱を避けるなどの注意喚起が行われている。
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