石珠軍とは? わかりやすく解説

石珠軍

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/29 09:57 UTC 版)

後三国石珠演義」の記事における「石珠軍」の解説

石珠せき じゅ本作品の主人公女性。もとは天上界仙女であったが、罪を犯して人間界転生させられる物語においては落雷により割れた石壁の中から誕生した。彼女の姓「石」は石壁から生まれたことに由来している。 道術兵法修めた後は西晋を倒すべく挙兵そのさい、神霄子(劉弘祖の幼名)なる人物補佐するように命じられていたのだが、周囲薦め断りきれず、一度女性ながらも趙の王に推戴される趙王就いた後は晋陽残留したので、戦場における活躍少ない。最終的には、劉弘祖に位を譲って隠遁した後趙建国した石勒養母という設定となっている。モデル石勒石勒の母である王氏劉弘祖(りゅう こうそ)本作主人公竜門山いただき天から降ってきた肉の玉の中から誕生するという、奇妙な生まれ方をした。そのさい手のひらに「神霄子」と書かれていたので、幼名を神霄と名づけられる。姓は養父母から劉、名は弘祖、字は元海名乗ることになる。 成長してからは段方山石季竜慕容庵らを率いて挙兵。後に石珠趙王として石珠軍の五虎大将筆頭として晋と戦うことになる。劉弘自身指揮官であるため、あまり戦場一騎討ちなどのはしないが、その際は金鞭を使う。晋の武将である孟観(後、石季竜敗北)に敗れていることから、個人的な武勇はさほどでもない思われる最終的に石珠から位を譲られ、漢王となり善政をしくことになる。 史実においては、劉淵該当する人物。ただし、劉淵劉弘祖はかなりの部分差異がある。たとえば、作中では劉弘祖は養父母漢室流れを汲む者という設定になっている。 侯有方(こう ゆうほう)石珠軍の軍師道服着ている。劉弘祖のもと、ほとんどの作戦の立案をし、ことごとく成功させている。また、方術についても非凡な才能持ち、特に敵将だった烏夢月(後の劉弘祖の妻)を生け捕りにさせたのは彼の方術のによるところが大きい。モデル張賓か? 段方山だん ほうざん)姓は段、諱はコン(王編に昆)、方山は字である。道術長じ異形の人から未来を洞察する秘伝授かるが、定職にも就かず晋陽の街をふらふらしていた。もっとも、初期設定はともかく、作品中において彼の未来予知能力具体的に活躍する場面はない。 劉弘祖の所有する、石でできたカササギ導かれ、「劉弘祖に属す」「段方山属す」と刻んである二振り宝剣発見し、これを劉弘祖に届けることで弘祖を縁を持つ。もっとも、劉弘祖は戦場においてはもっぱら金鞭を使い、段方山使用しているので、せっかく届けられ宝剣はあまり役に立つことはなかったようである。 義兄弟である石季竜慕容とともに五虎大将軍として劉弘祖の下で活躍するモデル段疾陸眷か? 石季竜(せき きりゅう)姓は石、諱は宏、季竜は字。もともと、段方山とは晋陽時代学友劉弘祖に宝剣届けるべく旅をしていた段方山再開し、ともに劉弘祖の部下をなる。 五虎大将一人であり、蛇矛使い手赤兎馬騎乗戦場においてはその武勇かなりの功績挙げるまた、陣形についてもそれなりにしいようで、晋軍の布陣たちどころに見破るシーンなどがある。モデル石宏および石虎 慕容庵(ぼよう あん)姓は慕陽、諱は庵、号は祖。もとは幽州の人であった兵難避け、山に隠れ猟師をしていた。宝剣届けるべく旅をしていた段方山石季竜らと出会い意気投合して義兄弟となる。 五虎大将軍一人で金簡の使い手モデル慕容廆か? 呼延晏(こえん あん)姓は呼延、諱は晏、号は元諒。渤海出身朝廷終わり見え始め今こそ功を立てるべきと考え傑物評判劉弘祖を尋ねてきた。 劉弘祖の石で出来た白いカササギのように、木彫り金色持っている戦闘においてはピンチになると飛ばして攻撃するモデル呼延晏。 稽有光けい ゆうこう)石珠軍の副軍師太刀をよく使い、虎に騎乗している。作中において、途中で劉弘祖とは別ルート晋陽目指し進軍したため、相対的に活躍少なめ。ただ、そちらの別働隊リーダーであったことから、軍師としてのみならず、将としての能力あったようである。 単なる軍師でなく、方術にも優れており、楡の木変化した三兄弟退治したまた、武勇においても一騎討ち司馬勤を倒している。 烏夢月(う むげつ)烏桓娘。父である烏桓劉弘祖の側についたことを知らず最初は晋側の人物として登場女性であるがその武勇すさまじく、「五花」という虎に似た怪獣騎乗し接近して方天戟、距離をとって銀鎚を投げるという戦法取り方術抜きにすれば作品中最強思われる。 晋の武将として石季竜呼延晏、仲弋の3人を生け捕りにした。その後、侯有方の方術により視界絶たれところを劉弘祖に敗北し帰順。のちに劉弘祖の軍の中で諸将演武行ったところ、弘祖を除く五虎大将全員と1対4で戦い、これに勝利し1位を獲得している。

※この「石珠軍」の解説は、「後三国石珠演義」の解説の一部です。
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