球団職員
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九十九里 吾作(つくもり ごさく):球団オーナー 禿頭の老人で、千葉農協の名誉会長であり、元は土地成金で農機具メーカー「ツクモリ・ノウキ」社長だった。無類の野球好きで、千葉県民による球団を創設してパイレーツを経営する。当初は大金持ちであったが、たん壺をタイミングよく差し出す家政婦に毎回チップで百万円を手渡す等、ひどい無駄遣いをしたため、一気に没落している。外見からはオーナーに見えず、一平は入団時に選手寮に到着したとき、寮の前で掃除していた吾作を掃除夫と勘違いした。千葉県内ではかなり強力な人脈を持っている。特技は、たん壷への「かー、ぺっ」。流山在住。劇画調になったときの声のイメージは横溝正史。劇画調になったときの容貌は、猿山に「妖怪子泣きじじい」と評されている。インベーダーブームの際には、副業としてインベーダーハウス(インベーダーゲーム専用のゲームセンター)を経営していた。基本設定や初登場時の成金ぶりは、筒井康隆の小説「農協月へ行く」の影響が多く見られる。普段は飄々としているが、時折豹変し怪物化することがある。『ひのまる劇場』では網走子ども刑務所の守衛として登場。 日上 金造(ひがみ きんぞう):背番号100、監督 かつて犬井とともに流山産業大学野球部から千葉パイレーツに入団したが、現在は監督を務める。すぐ拗ねる苦労人で、犬井からは「日上っポイ造」若しくは単に「ポイ造」と呼ばれるが、犬井とは幼馴染でもある。 1978年のシーズン初期には一時、オーナー命令で監督を休養させられたが、監督代行をつとめた犬井があまりに酷かったため、わずか2週間で復帰した。1979年のシーズンに初めての最下位脱出を果たしたあたりからは自信がついてきたらしく、犬井からも、「ポイ造」というあだ名はもはや似合わなくなった、と思われている。劇画調になったときの声のイメージは若山富三郎。劇画調になったときの容貌は、猿山に「妖怪くびかじり」と評されている。 二田 笑二(にた しょうじ):背番号不明、打撃コーチ 猿山が「鬼コーチ」「悪魔の微笑み」と呼ぶ、連載中、唯一登場したパイレーツの専任コーチで肩書は打撃コーチだが、監督の日上同様、選手時代の実績は一切不明。内面の感情と顔に現れる表情が一致しないという特異体質の持ち主で、うれしい時は怒り顔、怒っている時は笑顔、悲しい時は鼻を伸ばした顔、エロ本をみるときは泣き顔になる。初登場時47歳。にこやかな表情で(実は激怒している)談笑中の一平と猿山に近づき、二人を肘で小突いたり、猿山の頭に噛み付いたり、打撃練習中の満太郎の後頭部をバットで殴りつけるなど暴走気味のシーンがあり、日上や他の選手は震え上がっていた。一人娘の結婚に涙を見せている時は鼻の下が伸びた表情で「泣いている時の顔」だそうだが、来賓曰く「エロ本読んでいるようなイヤらしい顔」で犬井が無修正のヌード雑誌を見せると途端に泣き顔を見せた。猿山は「ボーっとした顔だけは見た事がない」と話しているが、初登場の回のラストで一人娘を嫁がせた安心感から見せた「ボーっとした顔」はのっぺらぼうだった。以後、ジェロニモ同様、登場回数は激減し、「忘れ去られたキャラ」の一人として、連載後半に一コマだけ登場する。また、連載初期、キャンプ地に向かう電車内でドンチャン騒ぎをする選手たちの隅で笑顔で傍観している姿が見られる他、愛一郎が入団交渉するため、球場を訪れた際にも、日上の隣で打撃練習を見守る姿が描かれているがいずれも、表情は笑顔(激怒)である。 一軍、二軍とも監督は存在するが、各種部門を担当するコーチで登場するのは、兼任コーチだった犬井以外では二田と、一時臨時コーチをつとめた富士一鉄、連載後期の豊田瀬理香だけである。 豊田 瀬理香(とよた せりか):背番号2、ヘッドコーチ 九十九里オーナーの孫娘。初登場時18歳。容貌は祖父とは全く似ていない。大学で心理学を専攻。その研究テーマにパイレーツを選び、パイレーツナインを観察する。一平が側にいるときだけぶりっ子になり眼鏡に目が映るが、いなくなると急に態度が変わり眼鏡が不透明になる、という一種の二重人格。またかなりの毒舌で、犬井を精神的に完全に叩きのめしてしまった。性格は自己分析によれば犬井犬太郎にそっくり。初登場時は心理学研究の話で、その次の回でなぜかパイレーツのヘッドコーチに就任する。作中では連載当時の史実通り、野球協約で女性の入団は認められていない、という設定であったが、瀬理香は取材に来たテレビのレポーターらを籠絡し、うやむやのうちに入団を認めさせた。しかし、その直後に梶野望都が女性選手として入団したため影が薄くなり、ジェロニモ、トント、二田、木常、恥可苦馬、花形見親子らに「忘れられたキャラクターの世界」に呼び寄せられる。本人は「だれがいくものかーっ」と抵抗していたが、結局、その後再登場しなかった(なお、花形見はこの直後に主演回があり、ジェロニモと恥可苦馬もその後に再登場している)。名前はトヨタ・セリカから(犬井には「豊田カローラ」と間違えられた)。
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