特定の放射性核種の崩壊を利用する方法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/21 06:31 UTC 版)
「放射年代測定」の記事における「特定の放射性核種の崩壊を利用する方法」の解説
カリウム - アルゴン法 アルゴン - アルゴン法 ウラン - 鉛法 (U-Pb) ルビジウム - ストロンチウム法 (Rb-Sr) ヘリウム-ヘリウム法 (He-He) ヨウ素-キセノン法 (I-Xe) ランタン-バリウム法 (La-Ba) 鉛-鉛法 (Pb-Pb) ルテチウム-ハフニウム法 (Lu-Hf) ネオン-ネオン法 (Ne-Ne) レニウム-オスミニウム法 (Re-Os) サマリウム-ネオジム法 (Sm-Nd) ウラン-鉛-ヘリウム法 (U-Pb-He) ウラン-トリウム法 (U-Th) ウラン-ウラン法 (U-U) ヨウ素129法 - ウランの放射壊変や宇宙線等、自然から供給される半減期1,570万年であるヨウ素129とヨウ素127の存在度比を利用する。 炭素14法(放射性炭素年代測定) - 半減期約5,730年の炭素14を使用する。地層の中から産出した貝殻、埋れ木、木炭、泥炭などの有機物を対象として測定され、年代の特定には他の手法を併用した総合的な分析が行われる。±50年くらいの精度である。 上記の方法では、対象とする核種が移動しなくなった時点が年代の出発点となる。たとえば、炭素14法では、生物が死んで外界と物質交換を行わなくなった時点である。それ以外の多くの方法では、鉱物が結晶化した時点である。ただし、火成岩・変成岩がゆっくり冷えた場合などは、結晶化後も拡散等による元素移動があるので、ある程度冷却が進んだ時点に相当する。ある温度で元素移動がなくなったとみなすことができる場合、その温度を閉鎖温度という。 一般に、N0 : 出発時点での放射性元素の個数、N : 出発時点から時間 t 後の核の残数、T : 半減期 としたとき、 N = N 0 ( 1 2 ) t / T {\displaystyle N=N_{0}\left({\frac {1}{2}}\right)^{t/T}}
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