災害時に更なる警戒を求めるもの
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/04 09:12 UTC 版)
「気象情報 (気象庁)」の記事における「災害時に更なる警戒を求めるもの」の解説
重大な災害が差し迫っている場合に一層の警戒を呼びかける目的のもの。 見出しのみの短文で伝える気象情報 大雨・突風・台風などが対象。災害の発生が差し迫っているとき、前節に挙げた表題および本文のない”見出しのみ”の文書形式で、簡略な解説・過去災害の引用・避難への言及を通して、災害の切迫度を伝える。2012年の梅雨期から開始。「○○豪雨に匹敵」等の表現 見出しにて、「○○豪雨に匹敵」のように過去の災害を引用した言及、あるいは「激しい雨を降らせる雨雲が、○○県南部で停滞」のように顕著な気象状況を簡潔に述べ、危機感を伝える。また、時間帯によっては「明るいうちの避難を心がけてください」など避難に関する留意事項を伝える。 「50年に一度の記録的な大雨」の表現 見出しのみの形式で「○○市では、50年に一度の記録的な大雨となっているところがあります」のように述べ、切迫した状況であることを伝える。このとき、大雨特別警報の複数ある基準のうち、降水量または土壌雨量指数が50年に一回相当の値を超えており、厳重な警戒が必要なことを意味する。特に離島の局地的大雨は特別警報の基準である”基準値超過の地域的広がり”を満たさない場合があり、この情報が最大級の警戒を呼び掛けるものとなる。 顕著な大雨に関する情報 大雨による災害発生の可能性が高まり、線状の降水帯により非常に激しい雨が同じ場所で降り続いている状況で発表される。 記録的短時間大雨情報 大雨の発生中に顕著な値(1時間雨量)を観測したとき、警戒の呼びかけや解説を行う。府県単位の発表。 記録的な大雨に関する気象情報 「これまでに経験したことのないような大雨」などの記述で、稀な現象が起こっており危機的な状況であることを伝える。上記の表題、かつ本文のない”見出しのみ”の文書形式。2012年の梅雨期から開始。特別警報発表時に発表される。 顕著な大雪に関する気象情報 短時間に顕著な降雪を観測したとき、交通障害の恐れなどに言及し、警戒の呼びかけや解説を行う。府県単位の発表。2018年12月に北陸地方で試験運用開始、2019年冬から日本海側各県で開始。
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