漢伝仏教
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/23 11:13 UTC 版)
1945年太平洋戦争の終結により台湾は国民政府により接収された。1950年代になると国共内戦と中国共産党が宗教を弾圧したことより大陸より多くの仏教関係者が台湾に逃れてきた。それまでの観音信仰から大乗仏教へと台湾の仏教の主流が変革した時代である。禅・浄土教が大勢を占めた。 現代の台湾仏教は、道教との混淆性を排した正信仏教として、禅宗を基軸として戒・定・慧の三学を重視し、戒律と瞑想(禅定)によって真実を悟ることを求め、出家した僧侶は妻帯しない。 経済の発展に加え政治的にも自由が増大した1980年代頃より、宗教性(“鬼神性”)中心の伝統的な大乗仏教から、太虚法師が掲げた、人間性を重視し、社会奉仕・教育・医療・災害支援などの社会活動に力を注ぐ「人間仏教」の影響を受けた門侶集団の登場により、台湾の仏教徒の数は急激に増加の傾向を辿った。なかでも新仏教の主たる担い手は、中台山の惟覚法師、法鼓山の聖厳法師、仏光山の星雲法師、霊鷲山の心道法師、慈済功徳会の証厳法師の5団体であり、台湾仏教五座山(五座名山)と称されている。
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