材質と形状
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/12 04:48 UTC 版)
本体の材質は主に銅である。フランス製など一部の楽器には真鍮も用いられる。低価格のものや、持ち運びを前提に設計されたものには、ファイバーグラス製やアルミ製のものもある。これら銅製以外のものは、表面が塗装されていることが多い。鼓面は従来は皮(牛または羊)製であり、現在は樹脂製のものも多い。音質は皮製がより優れているといわれているが「古典的な音がする」と表現した方が合理的である。楽器によっては、皮製の鼓面の性質(温度、湿度等による音高の変化)に対応するため、音高の微調整機構を備えているものがある(手元で操作するレバーや、ハンドル等)。樹脂製は皮よりも音高が狂いにくいので、音高を頻繁に変える現代曲への酷使に耐え得る。 叩くばちはマレットと呼ぶ。従来は木製だったが、現在はフェルトなどを巻いた異なる硬さのマレットを数種類揃え、曲の表情によってマレットを持ち替えることが一般的である。マレットの選定は、古典曲では打楽器奏者が、場合によっては指揮者の指示や協議で決定するが、近代以降は「やわらかいマレットで」などと作曲者によってすでに譜面上に指定されていることもある。また、マレットの柄の重さや長さによっても音の大きさや力強さが違うので注意を要する。 楽器の方式には、 ギヤ方式(ペダル操作により音高を変える。ドレスデン式とも言う。音域が一オクターヴ以上だが、重く操作しにくい最高級品。「リンガー」「エーネルト」「アダムス」「コールベルク」等) クラッチ方式(ペダル操作でより操作しやすい。「プレミア」「パール」等。音域が1オクターブ止まり) バランス・アクション方式(ペダル操作。音域が短6度程度で、一番操作が簡単だが、音高がより狂いやすい。「ラディック」「ヤマハ」等) シングル・スクリュー方式 (1個のハンドル操作で音高を変える。ウィンナー・パウケン〈ウォルフガング・チュスター〉が代表格である。ドイツのドレスデン方式ではピッコロ・パウケを次に小さいパウケンの外に置くのでペダルが使えずシングルスクリュー方式を使う。場所の無いオペラのピットによく入れられる) 回転式(楽器本体を回転させて音高を変える。現在では見かける事はないが、ドイツのオルフの音楽学校などでまだ使われている) 手締め方式(押し枠に装備された6〜8個のネジを手で締めたり緩めたりして音高を変える原始的な方法。低価格の物や古楽器の「バロック・ティンパニ」に見られる) がある。
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材質と形状
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/08 15:13 UTC 版)
滑石やカオリンの微粉末を丸みを帯びた三角形や長方形の薄い板状に油脂で練り固めてある。固く、布にこすると滑らかにすり減る。脆くて衝撃に弱く落とすと割れやすい。辺縁部は薄く中心部は厚くなるよう成形されており、長い辺が5cm内外、中心部の厚さが3から5mm程度の手のひらに収まる大きさをしている。
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