操作・機構
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/02 07:31 UTC 版)
「リクライニングシート」の記事における「操作・機構」の解説
操作は概ね座席の脇にあるレバーかボタン、ダイヤルで行う。レバー式のものはレバーを引きながら、ボタン式のものはボタンを押しながら背中を背もたれに押し付けることで背もたれが倒れる。同じ操作をしながら背中を離すと背もたれが元に戻る。ダイヤル式は座席脇のダイヤルを回転させる。 背もたれの角度を数段に調節する機械式と、油圧シリンダーにより好みの角度で背もたれを固定できるものがある。乗用車では機械式が一般的であるが、鉄道・バス等の大量輸送機関においては、1980年代以降は油圧シリンダー方式が主流である。 またスイッチを押すことにより背もたれの角度が変わる電動式のものもあり、治療椅子や理容椅子などの据え置き式のリクライニングシートでは一般的である。また、近年では、モーターの小型化により座席の構体内に動力機構を収容できるようになったこともあり、航空機のファーストクラス・ビジネスクラスなどや高級自動車でも採用されている。 機械式のものには操作レバーなどがなく背もたれを前に起こしながら適当な角度にすることでロックがかかり固定されるものがある。さらに前に倒すことでロックがはずれ後ろへ倒すことができる。 単に座席全体が後ろに傾く機構のものもリクライニングシートやチェアという場合がある。ただし、座面と背もたれの角度の関係は変化していないのでリクライニングではないという考えもある。 事務椅子や全天劇場用では背中を押し付けて傾けるだけのものが多い。席をはずすとバネなどの力で元にもどる。 ビーチチェアなどより簡素なものでは支柱の位置を移動するなど簡単なしくみで傾きを調整する(調整する場合はチェアから降りる必要がある。)。 ベンチプレス用のベンチは、足の部分に穴が複数あり、ピンの差し込む位置でリクライニングを調整する(調整する場合はベンチから降りる必要がある。)。
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