慣用句としての08/15とは? わかりやすく解説

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慣用句としての08/15

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/04/22 14:56 UTC 版)

08/15」の記事における「慣用句としての08/15」の解説

この三部作タイトル08/15」(ドイツ語版)(nullachtfünfzehn=ヌルアハトフュンフツェーンもしくはnullachtfuffzehn=ヌルアハトフフツェーン)は、ドイツ語軍隊俗語から派生したドイツ語圏で一般的に使われている慣用句で、月並みなもの、特別でないもの、凡庸なものに対して使われる軽蔑の意味のある言い回しである。また標準型のものや時代遅れのものに対して使われる。この語源第一次世界大戦ドイツ陸軍使われ水冷式重機関銃MG08」の軽量化機関銃MG08/15」に由来する。 この作品登場人物限らずドイツ人にとって「08/15」という言葉単なる兵器の名称超えた意味を持っている。 まず、第一次世界大戦及び戦間期通じて多く兵士たち毎日この機関銃扱い長く単調な訓練強いられたその結果、退屈で過酷な軍隊生活うんざりした兵士たちの間からいつの間にか月並みなもの、凡庸なものに対して、この「08/15」という言い回し出てきたと考えられている。 また、MG08/15」が部品規格化実現したドイツ軍最初制式兵器であることもこの名称を語る上で重要な事実である。 「MG08/15」の原型であるMG08重機関銃までは銃器部品規格はなく、部品製造携わった異な銃器メーカーの間では互換性がなかった。これを改善したのベルリン・シュパンダウにあった王立銃器製造工場ドイツ語版であったドイツ規格協会1918年3月ドイツ工業規格DIN第1号=DIN1として制定したのがこの「MG08/15」の遊底テーパーピンドイツ語版)である。 このことから「08/15」は「規格品」や「標準品」の同義語ともなり、やがて「想像力のない」「独創性のない」という否定的な概念生まれそれぞれ混同されていったものと思われる第二次世界大戦でもこの機関銃予備兵器として使われた。もちろんすでに旧式化した兵器であり、この意味で「時代遅れのもの」という意味が付加され行った。 現在使われている「08/15」という慣用句発生当時より否定的な意味が強くなっており、「スクラップ」「役立たず」との意味使っている例が多いようである。その語源として「MG08/15材料品質低下して故障頻発したため」という解釈なされているが、「MG08/15」が実際に欠陥兵器であったかは確認されていない。 「08/15」とはこのような意味を持つ言い回しであるが、この『08/15三部作題名に関して、かつて存在した作者キルストのオフィシャルサイトによれば、単にその語源となったMG08/15」に由来するとされていた。キルストがライヒスヴェア(ヴァイマル共和国軍1935年国防軍=ヴェアマハトとなる)に志願入営したのは1933年であり、世界最初汎用機関銃MG34制式採用される前年であったために実際にこの「MG08/15」を使った可能性大きい。

※この「慣用句としての08/15」の解説は、「08/15」の解説の一部です。
「慣用句としての08/15」を含む「08/15」の記事については、「08/15」の概要を参照ください。

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