建武の新政後とは? わかりやすく解説

建武の新政後

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/08 21:44 UTC 版)

相良定頼」の記事における「建武の新政後」の解説

南北朝の動乱期において、相良氏宗家分家双方陣営分かれて戦った相良家内の争いは定頼の代では収まらず、以後100年続くことになる。 建武2年1335年)、父・頼広日向国足利家所領攻撃した一方で、定頼と祖父相良長氏入道は、当時九州で最も有力な武士であった少弐貞経・頼尚親子服属して、武家政権支持した。父頼広から家督譲られ時期不明で、両者どのような関係であったのかよくわかっていない。相良家では隠居した長氏影響力強く、孫の定頼は早くから次期当主として遇されていたため、隠居したものの頼広よりも長命だった4代当主長氏から、実際上は直接家督譲られたとも考えられるが、系図上は定頼を6代当主とする。 建武3年/延元元年1336年)、足利尊氏教書から大隅国南朝肝付兼重討伐の命を受けたが、球磨郡内の南朝方が多勢であったため動けず、家臣税所宗円を派遣した他方新田義貞攻めの兵を京へ送るようにも指示された。これに応じて家臣税所延継が兵を率いて上京したようであるが、ほどなく足利尊氏は京を追われ豊島河原合戦敗れ九州落ち延び少弐頼尚迎えられた。 この政変の影響で、球磨郡でも多良木経頼が義兵南朝)を上げて蜂起。定頼はこれと戦うのに忙しく足利少弐援兵を送ることはできなかった。定頼は木上城を攻略するが、上球磨多良木氏の勢い衰えずになかなか鎮定できなかったので、尊氏九州探題として残した一色範氏家臣公好を派遣して助力させた。また今川助時を肥後国鎮定派遣していたが、彼は源三郎をして名和氏南朝)の代官内河義真が守る八代城球磨への交通の要所)を攻めさせた。 延元2年/建武4年1337年4月相良氏一族一武地頭重氏上京して北朝軍に加わって軍功上げた同年10月筑前国嘉摩郡での合戦に、定頼は大蔵松石丸を名代として豊前成恒荘より兵を出した。しかし依然として球磨郡鎮定されていなかった。 延元3年/建武5年1338年)の初め一色範氏南朝方の南肥後拠点となっていた多良木経頼を討つべく、相良定長(孫二郎)を球磨下向させた。他方菊池武重との決戦控えた少弐頼尚は、相良氏懐柔して味方留めておくために初代相良長頼の頃に没収され人吉北方所領(旧北条氏領)を、長氏への恩賞として与えた長氏入道この所領を孫に譲り、定頼は名実共に人吉城となった興国元年/暦応3年1340年)、叔父相良祐長が長氏に不満を持って、経頼に内通して山田城にいた少弐頼尚代官放逐して南朝に従うことを宣言し、定頼に反旗を翻した少弐頼尚怒り相良定長にこれを討つように命じた同時に一色範氏も、相良定長と相良長氏軍勢催促状出して討つように命じた。しかし多良木経頼は頑強に抵抗したので、少弐頼尚は甥の筑後経尚を名代として送った。経尚は相良定長・相良景宗税所宗円などを率いて、経頼と祐長を分断するために中球磨にある砦を次々と落とした。経頼は城を出て野戦したが、築地合戦敗れて退いた。経尚は西に戻って山田城攻囲し落とし、東に進んで多良木氏の根拠地である鍋城攻略した。経尚は城から脱出した南朝諸将に対して警戒怠らぬように定頼に訓示して帰還したが、経頼・祐長は西村にある小牧城に再び立て籠もった。 興国2年/暦応4年1341年)、定頼は小牧城を攻撃した落とせなかった。興国3年/暦応5年1342年)、少弐頼尚は再び相良定長らに攻撃命じたが、今度逆に多良木経頼の反撃にあって久米木原合戦では双方大きな被害があった。

※この「建武の新政後」の解説は、「相良定頼」の解説の一部です。
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