川口送信所
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周波数空中線電力所在地1134 kHz 100 kW 埼玉県川口市赤井3丁目9番16号 送信所自体は1928年(昭和3年)に東京中央放送局(現在のNHK、コールサイン: JOAK)が設置し、1937年(昭和12年)まで使用した新郷放送所(出力10kW)であった。 NHKの旧局舎は、収蔵庫として隣接する敷地内に併存していたが、2010年(平成22年)に取り壊された。なお、太平洋戦争期間中、アメリカ軍によるプロパガンダ放送が行われていたが、これを当時の大日本帝国政府は日本国民に聞かせたくない内容であるとして、その送信所に地下に「隠ぺい放送所」というものが設けられ、2001年ごろ、発掘調査によって判明したことがわかり、のちに2020年に放送された「文化放送戦後75年スペシャル「封印された真実〜軍属ラジオ」」においてその真相に迫り、その隠ぺい放送所から放送されたジャミング(妨害電波)の再現なども行われた。 敷地内にはソメイヨシノが多数植えられており、春には「川口桜まつり」会場として、花見客に一般開放されるほか、新入局員研修にも利用される。 TBSラジオ、ニッポン放送と共に、民放AMラジオ局で最大級の空中線電力を持つ。送信空中線: 136.69m支線式円管柱(施工: 電機資材) 送信機: 1993年更新時 RM-2000シリーズ50kW×2(東芝)3kWユニット 3kW変調増幅器(MO) 終段MOSFET 2SK1745×13本、3KW電力増幅器(PA)同2SK1745×4本、使用FET総数1320本 STL: 出力100mW、2m鏡面(プレート)パラボラ、LINEはNTTデジタル回線(192kbps、コーデックはAPT) 電源: 6600V2系統を受配電盤、一部を高圧受電盤にて200Vに変換(200V用は主に冷却用空調機向け) 非常用電源: 自家発電装置500KVA(クボタ) 建屋: 鉄筋コンクリート2階 1階は送信機、ダミー盤室、発電機室、受電室、整合器室その他 2階はフィルター室、冷却用送風機その他 備考 1993年まで真空管式送信機4台(うち送信管9F45(東芝製)1本(150 kW)使用を1台)。1993年に完全固体化に更新。3月29日に火入れ式を行い、正式運営。この更新に合わせて、送信局舎も1階約212m2、2階約94m2戸田建設施工で増築した。アースも240本を新たに張り巡らした。
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