声優の配役
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日本語吹き替えの配役は、アニメとは異なりオーディションはほとんど行われず、プロデューサーやディレクターなどが声優を指名して決めることがほとんどである。ただし、ディズニー作品、スティーヴン・スピルバーグ作品、ジョージ・ルーカス作品などでは指名ではなく、アニメ同様オーディションが行われる。 草創期の吹き替えの声優は、放送局の放送劇団と並んで、新劇系の劇団から起用することが多く、七曜会、三期会、新人会といった劇団がユニット出演契約を結んでいた。2011年現在も新劇系の劇団員はキャスティングの中心となっており、文学座、テアトル・エコー、劇団青年座、演劇集団 円、劇団昴が代表的である。声優プロダクション所属の声優もキャスティングされるが、アニメやゲームと比較すると新劇系の劇団員の比率が高い。劇団員が重用されるのは歴史的経緯に加え、実写の演技に精通しているからである。 日本人俳優・女優が出演した外国映画作品では、吹き替え版の収録においても演じた本人が外国語台詞部分を吹き替える場合もあるが、演じた本人ではなく別の声優が吹き替えているケースもある。これは主に俳優のスケジュールやギャランティーの都合、吹き替え版収録時にはすでに引退または死亡したといった理由からである。その際バランスを考え、日本語の台詞を含めすべて吹き替える場合や、日本語の台詞がほとんどで外国語の台詞がわずかな場合はカットする(地上波テレビ放送)場合もある。 アメリカにおいては、吹き替えの際に元の声と声質が似ている声優をあてるのが通例となっている。俳優一人ごとに吹き替え専用の声優がいるほどである。なお、アメリカでは親子や兄弟の配役にも似たような顔立ちの俳優を選ぶことが多い。 また、未公開シーンの修復例として『スパルタカス』では、ローレンス・オリヴィエにゆかりのあるアンソニー・ホプキンスが台詞の吹き替えを担当している。
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