問題の広告
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/12 22:50 UTC 版)
「レナード対ペプシコ事件」の記事における「問題の広告」の解説
この事件は、ペプシコーラを製造販売するアメリカの飲料会社ペプシコが1995年から放送した、製品購入に応じて得られるポイントを景品に交換する「ペプシスタッフ(英語版)」キャンペーン宣伝のためのテレビコマーシャルが発端となった。ニューヨーク州南部地裁は裁判の中で、発端となったペプシコの広告内容を次のように説明した。 .mw-parser-output .templatequote{overflow:hidden;margin:1em 0;padding:0 40px}.mw-parser-output .templatequote .templatequotecite{line-height:1.5em;text-align:left;padding-left:1.6em;margin-top:0}この広告はのどかな郊外風景とともに「月曜日 午前7時58分」(MONDAY 7:58 AM)という字幕が画面に出て始まる。 朝を知らせる鳥のさえずりとともに、自転車に乗った新聞配達員が2階建ての家の玄関口に新聞を投げ込んでいく。 場面は家の中に移り、ペプシのロゴが描かれたTシャツを着た10代の少年が軍楽隊のドラムロールとともに登場してポーズを取り、画面には「Tシャツ 75ペプシポイント」(T-SHIRT 75 PEPSI POINTS)と字幕表示される。自室のドアを開け出てきた少年は革ジャケットをTシャツの上に羽織り廊下を歩いていく。 画面には「革ジャケット 1,450ペプシポイント」(LEATHER JACKET 1,450 PEPSI POINTS)と字幕表示される。玄関を出た少年は朝の日差しの中サングラスを着用し、画面には「サングラス 175ペプシポイント」(SHADES 175 PEPSI POINTS)と字幕表示される。場面が変わり、ハイスクールの建物の前に3人の少年が座っている。真ん中にいる少年はキャンペーンの広報冊子「ペプシスタッフカタログ」を読みふけり、両隣の少年はペプシコーラを飲んでいる。 軍楽隊のBGMが高まる中、ハイスクールの上を何かの影が高速で飛び去り、3人の少年は驚いてそれを見上げる。次の場面では、退屈な物理学の授業が行われていた教室で、垂直着陸に伴う猛烈な風で大量のプリントが巻き上げられる。ハリアー機はまだ画面に映らないものの、ここまでで広告の視聴者は航空機の存在を察知するに至る。 ハリアー機はついに画面に現れ、数名の生徒が逃げ去る中で校舎前の駐輪場脇に着陸する。猛烈な風によって、居合わせた男性教員は服を脱がされてしまう。その間に「ペプシを飲めば飲むほど、スゴい景品がもらえるぞ」(Now the more Pepsi you drink, the more great stuff you're gonna get)とナレーションが入る。ハリアーの操縦席から冒頭の少年が現れ、片手にペプシコーラの缶を持ちつつとても満足げな表情で「間違いなくバスより速いね」(Sure beats the bus)とからかう。「ハリアー戦闘機 700万ペプシポイント」(HARRIER FIGHTER 7,000,000 PEPSI POINTS)と字幕表示され、その後「ペプシを飲もう、景品をもらおう」(DRINK PEPSI GET STUFF)と画面に表示されてコマーシャルは終わる。
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