名古屋鉄道への譲渡後とは? わかりやすく解説

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名古屋鉄道への譲渡後

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/04/30 18:56 UTC 版)

琴平急行電鉄デ1形電車」の記事における「名古屋鉄道への譲渡後」の解説

譲渡後デ1形1 - 3・57・8は、名鉄においてはモ180形の形式称号およびモ181 - モ186記号番号付与された。 導入に際してパンタグラフ名鉄における標準機であった東洋電機製造PT-7へ換装した程度の小改造留められ、当時架線電圧直流600 V規格であった尾西線において運用開始した当時尾西線は、尾西線敷設運営した尾西鉄道発注のモ100形初代)など高経年木造車によって運行されており、小型車ながら比較経年の浅い半鋼製車体を備える本形式琴平急行電鉄にちなんだ「こんぴらさん」の愛称呼称され、利用者現場から歓迎されたという。また戦中戦後の混乱期においては構造単純な直接制御仕様の本形式は間接制御仕様他形式比較して故障少なく尾西線輸送力維持貢献した1948年昭和23年5月実施され西部線路線架線電圧1,500 V昇圧工事完成伴って従来幹線系統において運用され従来車各形式のうち、昇圧改造対象から外れた各形式架線電圧600 Vのまま存置された支線区へ転用された。その影響により本形式尾西線における運用から撤退し竹鼻線転用された。同時期にはモ186主電動機従来車発生品であるウェスティングハウス・エレクトリック (WH) 製のWH-546-J(端子電圧600 V時定格出力48.49 kW)に換装し、さらにDR-BC-477直接制御器に代わってイングリッシュ・エレクトリック (EE) 製のM-15-C自動加速制御装置床下搭載、間接自動制御AL制御仕様改められた。 さらに1952年昭和27年12月尾西線架線電圧1,500 V昇圧工事完成に伴う車両転配に際して、本形式揖斐線系統在籍する4輪単車各形式代替目的として、全車とも1953年昭和28年8月から同年9月にかけて順次転属した。転属に際しては、揖斐線系統においては連結運転を行うため、これまで琴平急行電鉄在籍当時仕様のまま運用されたモ181 - モ185についても主要機器の改造実施された。前記5両はモ186同じくM-15-C制御装置床下搭載してAL制御化され、制動装置はモ186を含む6両全車とも従来SM-3直通空気ブレーキ連結運転を考慮して非常弁を追加したSME常直空気ブレーキ改められた。その他、揖斐線系統の各駅のプラットホーム高を考慮して客用下部ステップ新設されている。 なお、モ181 - モ185の間接制御化によって発生した5両分のDR-BC-477直接制御器は、岐阜市内線用の路面電車車両モ570形574・575、およびモ580形581 - 583の新製に際して転用された。 その後1966年昭和41年)に主電動機仕様異なるモ186が主要機器予備品確保目的として電装解除制御車化され、ク2160形2161と形式および記号番号改めた1969年昭和44年12月にはモ181 - モ183片側の運転台撤去して片運転台構造改められたほか、モ600形2代)の新製に際して従来装着したD12台車同形式へ供出するため台車交換実施され同時期に廃車となった木造車の発生品である住友製鋼所ST-9(モ181・モ183)およびブリル27-MCB-1(モ182)にそれぞれ換装された。 翌1970年昭和45年7月27日付でク2161が除籍され、モ181 - モ183同じくD12台車モ600形2代)へ供出した。残るモ181 - モ185についても、当時架線電圧600 V路線であった瀬戸線への3700系2代導入伴って余剰となった700形・モ750形・ク2320形各形式揖斐線系統転用されたことにより、1973年昭和48年12月25日付で全車除籍され、本形式形式消滅した廃車後、モ185車体のみ存置され、岐阜検車区岐阜工場の裏手において1988年昭和63年)頃まで倉庫代用として用いられたほか、モ600形2代)へ転用された計4両分D12台車は、該当する603 - モ606のうち同形式中最後まで残存したモ6062005年平成17年3月31日付で廃車となるまで現存した。また、モ570形およびモ580形へ転用されたDR-BC-477直接制御器は、後年豊橋鉄道へ譲渡され同社モ3200形3202・3203となった元名モ580形581582搭載された2両分2013年平成25年8月現在も継続使用されており、琴平急行電鉄デ1形由来する唯一の現存物となっている。

※この「名古屋鉄道への譲渡後」の解説は、「琴平急行電鉄デ1形電車」の解説の一部です。
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