参拝賛成
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/10 00:04 UTC 版)
「台湾団結連盟靖国神社参拝事件」の記事における「参拝賛成」の解説
行政院スポークスマンの卓榮泰は、「参拝の目的は純粋に台湾英霊の参拝であり、行政院はこれを奨励しないが理解できる」と述べた。教育部長である杜正勝は台連の靖国神社参拝を容認する発言を行っている。杜正勝は4月6日に立法院教育委員会での台連立委羅志明からの今回の参拝が引き起こした論争についての質問を受け、「台湾人日本兵は当時積極的、消極的にしろ日本国民であったために太平洋戦争に投入されその生命を犠牲にした。日本政府は犠牲になった人々に対し祭祀を行うことができる。ただし台湾人の観点からすると、これらの我々同胞は聞くところによると2万8千名おり、我々は中国戦線或いは太平洋戦線で犠牲になったにかかわらず台湾同胞に対し哀悼の念を表すことは個人的には当然のことである」と回答している。 また少なからずのマスコミが台連の靖国神社参拝に理解を示している。評論家の江春男は「台湾人の歴史の経験は中国のものと異なり、中国で抗日運動が行われた際に少なからずの台湾人が日本軍に参加し中国人を攻撃している。そして後に南洋で日本皇軍に変わり戦闘に加わっている。彼らは徴兵されたといえども、しかしこれは一つの歴史的事実である。ただ国民党時代になり皆が台湾と中国が同じ歴史観を有しているふりをしているに過ぎない」と述べている。 この外、今回の靖国神社参拝と同年3月末に国民党副主席である江丙坤が中国の広州市を訪問し、黄花崗烈士を参拝した行為と比較し、一部マスコミにはこれらの二つの参拝事件を報道する際にダブルスタンダードがあると指摘する声もある。台湾教授協会前副秘書長で中原大学教授の李欣芬は「台湾は日本の植民地であり、前世紀には台湾の青年が徴兵され戦場に赴いている。現在28,000柱の台湾人の英霊が靖国神社に合祀されており、蘇進強が台連メンバーを率いて参拝したことは台湾人が台湾人を参拝したに過ぎず問題にならない」と述べ、更に「江丙坤は何故中国に朝貢し国民党と共産党の間の仇恨を克服できても、蘇進強が靖国神社に赴き台湾人の英霊に参拝することは許されないのはなぜか?親中マスコミによるダブルスタンダードではないのか」と痛烈に批判している。
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