北宋の儒学者とは? わかりやすく解説

北宋の儒学者

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/22 01:04 UTC 版)

朱子学」の記事における「北宋の儒学者」の解説

宋学最初大師周敦頤であり、彼は『太極図『太極図説』著し万物生成を『易経』や陰陽五行思想基づいて解説した。これは、朱熹の「理」の理論形成大きな影響与えた。更に、彼の『通書』には、宋学全体モチーフとなる「聖人学んで至るべし」(聖人は学ぶことによってなりうる)の原型提示されている。学習によって聖人到達可能であるとする考え方は『孟子』を引き継いだものであり、自分が身を修めて聖人近づくということだけでなく、他者聖人に導くという方向性含んでいた。これも後に程頤朱熹継承される同じく朱熹大きな影響与えた学者として、「二程子」と称される程顥程頤兄弟挙げられる程顥は、万物一体の仁・良良能思想説き、やや後世陽明学的な面も見られる一方程頤は、仁と愛の関係の再定義を通して、体と用の峻別説き、「性即理」を主張するなど、朱熹決定的な影響与え学説唱えた。更に、程頤学問重要な方法として「窮理(理の知的な追求)」と「居敬専一集中の状態に維持すること)」を説いており、これも後に朱子学大きなとなったまた、「気の哲学」を説いた張載朱熹大きな影響与えた。彼は「太虚」たる宇宙は、気の自己運動から生ずるものであり、そして気が調和保ったところに「道」現れる考えた。かつて、唯物史観主流時代には、中国学界で程顥朱熹の「性即理」を客観唯心論陸象山王陽明の「心即理」を主観唯心論張載と後に彼の思想継承した王夫之の「気」の哲学唯物論とし、張載思想高く評価された。

※この「北宋の儒学者」の解説は、「朱子学」の解説の一部です。
「北宋の儒学者」を含む「朱子学」の記事については、「朱子学」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「北宋の儒学者」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「北宋の儒学者」の関連用語

北宋の儒学者のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



北宋の儒学者のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの朱子学 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS