北口整備
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/08 14:42 UTC 版)
「甲府市中心市街地活性化基本計画」の記事における「北口整備」の解説
元々当所には国鉄が所有していた甲府機関区および広大な県有地があり、田邊圀男知事時代に県有地に山梨県民文化ホールの建設構想が持ち上がったものの1979年の県知事選挙で田邊は敗れ、代わりに知事に就任した望月幸明によって計画は白紙となった(その後県民文化ホールは別の場所に建てられている)。また、甲府機関区が国鉄末期の合理化により閉鎖されたことでこの場所も空き地となったことから「活気ある山梨づくり」政策を掲げげていた望月知事はこのこの跡地を再開発しようとバブル景気の中国鉄清算事業団から高額で買収し、既存の県有地を含め再開発に着手しようとした。しかしその後バブル崩壊の煽りを受けたことで停滞し、またこの時期「幸住県」政策を掲げ経済指標より医療福祉を重視する天野建知事によって望月前知事による計画も白紙となり、暫く北口の土地は更地として放置されることになった。 その後甲府市長であった山本栄彦が知事に就任し、この空き地をシビックコア地区として整備を再開。横内正明知事になってからも事業は継続され、2013年(平成25年)に甲州夢小路がオープンしたことによりシビックコア地区としての整備は一段落している。 中央消防署 甲府地区広域行政事務組合管轄の消防署。同一敷地内で平屋建を2階建に移転改築し、2007年2月に竣工。北口整備で最初に竣工した施設である。 甲府市歴史公園 甲府市により事業着手。廃城と中央本線甲府続伸により解体・分断された甲府城山手御門をかつてと同じ場所に復元したものである。また周辺を芝生広場にすることで北口側から甲府城を眺めることができるよう配慮されている。2007年3月に竣工。 北口駅前広場(新ロータリー) 甲府市により事業着手。旧ロータリーは愛宕町下条線に接続していたが、新ロータリーは武田通りを南側へ延長した上で結ぶことになっている。また甲府駅北口を改修し、ペデストリアンデッキを設置。2010年8月に竣工し、供用を開始した。 よっちゃばれお祭り広場 甲府市により事業着手。駅前ロータリーに隣接する形でイベント広場を整備。また、武田神社内にあった甲府市藤村記念館の移設が行なわれ、再整備のうえ2010年(平成22年)10月より一般公開されている。 NHK甲府放送局 甲府市と日本放送協会により事業着手。同市飯田地区にあった施設を北口駅前広場の西側へ移設。2010年(平成22年)に着工し、2012年(平成24年)5月に供用開始。 甲府地方合同庁舎 国土交通省関東地方整備局により事業着手。甲府税務署や甲府地方法務局などが入居するほか、102戸の単身用公務員宿舎を併設する。2010年(平成22年)に予定通り着工、2012年(平成24年)2月より供用開始した。 山梨県立図書館 山梨県により事業着手。丸の内二丁目(甲府駅南口側)に存在した施設を愛宕町下条線を隔てた北側に建設。当初は多目的ホールやカフェテリアなどを併設した新学習拠点として整備する予定であったが、計画の見直しによりこれらの設備は縮小されている。2010年(平成22年)に着工、2012年(平成24年)11月に開館した。 甲州夢小路 甲府市にある宝石メーカー「タンザワ」により事業着手。大正時代の街並みを再現した観光施設であり、地場産業の物品などを販売する。2013年(平成25年)3月25日にオープンした。 その他 上記以外にも甲府市営の立体駐輪場の整備や雑居ビルの新築、東西に延びる甲府市道愛宕町下条線の拡幅延伸、電線類地中化が行われている。なお、北口に存在したJR東日本甲府総合事務所は南口のエクラン東隣へ移転し、旧建物は解体され跡地はNHK甲府放送局になっている。
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