初代「LX450」(1996年-1997年)FZJ80
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「レクサス・LX」の記事における「初代「LX450」(1996年-1997年)FZJ80」の解説
1996年、レクサス初のプレミアムSUVとして主に北米で発売された。トヨタ「ランドクルーザー(80系)」をベースに、フロントグリル、ヘッドライト、フロントバンパー、アロイホイールをLX専用のデザインとし、本革シートに木目パネルの装備や高品位の塗装などで、より上級の仕上げとしたものである。背面スペアタイヤの設定は無い。 エンジンは直列6気筒 4,500cc の1FZ-FE型、足回りは4輪コイルリジッドと、ランドクルーザー80系と共通である。トランスミッションは乗用車系のアイシンAW(現:アイシン)製A343F型・4速ATで、これも北米向けランドクルーザー80系と同様であるが、日本国内を含め、他の仕向地向けのランドクルーザー80系に搭載されているライトトラック用のアイシン精機(現:アイシン)製A442F型・4速ATに比べ、許容トルクや耐久性の面では下回るが、変速ショックや騒音が少なく、重量も40kg程度軽い。 駆動方式はセンターデフ式のフルタイムAWDのみで、ランドクルーザー80系のフルタイム式HF2A型トランスファーに、ABSの動作を制限しないよう、ビスカスカップリングLSDが追加されたHF2AV型(Vはビスカスカップリング付きを表す)となっている。このトランスファーは2速(Hi 1.000、Lo 2.488)の副変速機も兼ねており、1輪への過大なトルクの集中を防ぐため、ローレンジでは強制的に直結となる。HF2AVは、ABSを装備する同時期のランドクルーザー80系にも採用されている。 生産はアラコ(現・トヨタ車体吉原工場)で、ボディーメーカーが生産を担当した初めてのレクサス車となった。 当時の北米市場ではレクサス車はまだあまり注目されておらず、LX450は走りの機能も内外装の仕様もランドクルーザー80系との差別性が乏しく、フォードのリンカーン・ナビゲーターやGMのキャデラック・エスカレードなど、他のプレミアムSUVの存在の前ではとても陰の薄い存在だった。その後、ランドクルーザー100系をベースとしたLX470となって成功を収めた。 しかしながら現在、中途半端とも言えたLX450の希少性に注目され、台数は少ないながら日本国内に逆輸入された個体も存在する。今も高い人気のランドクルーザー80系同様に、オフロード性能アップやハイライダー化へのサスペンションチューニングが容易で、パーツも揃っていることで一定の人気がある。 LX450:1FZ-FE 直列6気筒 4.5L DOHC ガソリンエンジン トヨタ・ランドクルーザー80系
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