差別性
差別性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/05 21:57 UTC 版)
エスニックジョークに用いられている民族性(国民性)とは当然、ステレオタイプなものであり、必ずしも現実と一致しているものではない。この為、差別的ととらえられる場合もありうる。 1880年から1920年にかけての米国ではポーランド人移民が急増した結果「ポーランド人ジョーク」が大量に出回った。歴史家のジェームズ・S・プーラ(英語版)によれば無害とは程遠いステレオタイプが流布され、嘲笑がマスメディアなどを介して広まり、ポーランド人のアイデンティティや自尊心を傷つけた。現在では、ポーランドの共産主義勢力との戦いやポーランド系アメリカ人の経済的成功、ポーランド系アメリカ人団体の尽力などによってポジティブなイメージが広まった結果、偏見は薄まってきているという。しかし現在でもインターネット上などでは依然として偏見がジョークの形で流布され続けている。 エスニックジョークが親しまれている国では、ネタにする立場の人とネタにされる立場の人の間で、ジョークが差別的かつ侮蔑的だという理由で確執が生まれたりすることはあまり無く、むしろ互いの民族(国民)の典型的な特徴を指摘して笑いあうという関係を楽しんでいることが多い[要出典]。哲学者のスラヴォイ・ジジェクは差別的発言をきっかけに友人が生まれた自身の経験を挙げ、もちろん我々は単純にお互いを罵倒するべきではないとしつつ、ポリティカル・コレクトネスには問題があると主張している。
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