八角三重塔とは? わかりやすく解説

安楽寺 (上田市)

(八角三重塔 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/11/10 15:37 UTC 版)

安楽寺(あんらくじ)は長野県上田市別所温泉にある曹洞宗寺院。山号を崇福山と称する。院号は護国院。開山は樵谷惟仙(しょうこくいせん)。本尊は釈迦如来国宝の八角三重塔があること、また長野県で最古の禅寺であることで知られる。




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八角三重塔

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安楽寺 (上田市)」の記事における「八角三重塔」の解説

境内奥の山腹に建つ。昭和27年1952年3月29日松本城とともに長野県内建造物として最初国宝指定を受ける。 日本現存する近世以前八角塔としては唯一ののである。(八角塔は京都法勝寺奈良西大寺などに存在したが、戦乱などで失われた。) 全高頂上から礎石上端まで)18.75メートル構造形式は八角三重塔婆、初重裳階(もこし)付、こけら葺である。(四重塔にも見えるが一番下の屋根はひさしに相当する裳階(もこし)である。)この塔は日本現存する唯一の八角塔であるとともに全体禅宗様造られ仏塔としても稀有存在である。組物(軒の出を支え構造材)をの上だけでなく柱間にも密に配する点(詰組)、軒裏垂木平行線状でなく放射状配する点(扇垂木)、根元礎盤を置く点、頭貫かしらぬき柱頭貫通してつなぐ平材)の端に木鼻彫り物)を施す点など、細部に至るまで禅宗様造られている。内部天井形式八角仏壇他に類を見ないのである内部には禅宗寺院には珍しく大日如来像が安置されている。 この塔の建立年代は、従来漠然と鎌倉時代末〜室町時代始め頃と考えられていたが、平成16年2004年奈良文化財研究所埋蔵文化財センター古環境研究室による年輪年代調査結果、この三重塔部材には正應2年1289年)に伐採した木材が初重内部の蝦虹梁使われていることが判明した。このことから当塔は13世紀末(1290年代)に建築されたものと考えられ元応2年1320年建築功山寺仏殿凌ぐ日本最古禅宗様建築である可能性高くなった。 平成23年2011年11月に、屋根葺き替え60年ぶり、頭頂金具修理100年ぶりとなる大規模な修復工事が行われた。

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