優生保護法とは? わかりやすく解説

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ゆうせいほご‐ほう〔イウセイホゴハフ〕【優生保護法】

読み方:ゆうせいほごほう

優生学上の見地から不良な子孫出生防止し母体の健康を保護することを目的として、優生手術人工妊娠中絶受胎調節実地指導などについて規定していた法律昭和23年1948施行平成8年1996)に優生思想に基づく部分削除した母体保護法」に改正改題。→母体保護法


優生保護法

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/04 15:09 UTC 版)

優生保護法(ゆうせいほごほう)は、1948年昭和23年)から1996年平成8年)まで存在した日本の法律である。




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優生保護法

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/13 05:18 UTC 版)

断種」の記事における「優生保護法」の解説

1948年昭和23年)に制定された優生保護法では、遺伝性疾患だけでなく、ハンセン氏病や「遺伝性以外の精神病精神薄弱」を持つ患者対す断種定められた。優生保護法に基づく強制的な優生手術は、1949年昭和24年)から1994年平成6年)の間に1万6千件に及んだ断種男性にも女性にも行われたが、このうち7割は女性断種であった同意に基づく優生手術80件以上であった。優生保護法第三条では、以下の場合本人及び配偶者同意得て医師優生手術行えるとしていた。 本人又は配偶者精神病精神薄弱遺伝性精神病質遺伝性疾患又は遺伝性奇形有する場合 本人又は配偶者の4親等以内血族関係にある者が、精神病精神薄弱遺伝性精神病質遺伝性疾患又は遺伝性奇形有する場合 本人又は配偶者がらい疾患ハンセン病)に罹っているもの 妊娠又は分娩母体生命に危険を及ぼすおそれのあるもの 数人の子有し分娩ごとに母体健康度著しく低下するおそれのあるもの ハンセン氏病患者対す優生手術1915年大正4年)に始まり、後に優生保護法で法律的背景得たハンセン氏病患者らい予防法強制隔離され、療養所では妊娠した女性妊娠中絶実施し、また断種結婚の条件としていた。中には医師の手によらず看護師の手手術されたこともあった。公表されただけでも男性2300人以上、女性1252人が断種をうけた。これらは「本人及び配偶者同意」を得ていることにはなっているが、強制隔離された環境での同意どれほど有効なものか問題になった

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「優生保護法」を含む「断種」の記事については、「断種」の概要を参照ください。


優生保護法

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 20:47 UTC 版)

優生学」の記事における「優生保護法」の解説

戦後優生学動き残り戦後の混乱期人口抑制目的として優生保護法が1948年昭和23年)に全会一致成立した日本社会党福田昌子加藤シヅエ太田典礼中心に1947年昭和22年)「優生保護考案」を第2回国会上程したが、GHQとの折衝時間をとられ、国会で十分な審議なされないまま廃案となった。 ついで後に日本医師会会長になる民主党谷口弥三郎参議院議員中心とした超党派による議員立法で優生保護法(1948年昭和23年)が提案採択された。 優生保護法は優生学見地からの強制断種強化される原因になったことでも特筆される当時必須とされた日本の人口抑制による民族逆淘汰回避することを提案理由として、子孫を残すことが不適切とされる者に対す強制性を増加させたものとなった同法は、らい予防法ハンセン病新たに断種対象としたほか、1952年昭和27年)の改正の際、新たに遺伝性疾患以外に、精神病精神障害)、精神薄弱知的障害)も断種対象とした。1952年昭和27年)から1961年昭和36年)の間の医師申請断種手術件数は約1万6,000人に行なわれた。またあわせて遺伝性疾患による中絶も年に数千件あった。強制不妊手術実施数は次第減少し1980年代にはほとんど行われなくなった1996年平成8年)に優生条項削除する法改正がなされ、名称も母体保護法変更された。

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