人種と民族の構成
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/10 10:04 UTC 版)
2008年の人口推計によるネバダ州の人種構成は次のようになっている。 65% ヒスパニック以外の白人 20% ヒスパニック 7.1% 黒人 6% アジア系 2% その他 2008年時点でネバダ州移民を祖先で分類すると、ドイツ系 (13.2%)、アイルランド系 (10.7%)、イギリス系 (9.4%)、イタリア系 (6.4%)、アメリカ人 (4.1%) 、スカンディナヴィア系(4.0%)(ノルウェー系(1.7%)、スウェーデン系(1.5%)、デンマーク系(0.8%))の順である。 ネバダ州は多くの文化と出身民族の融合したものである。ラスベガス市とリノ市すなわちワショー郡はどの民族も過半数とならない都市と郡である。州内にはバスク人を祖先に持つ人口も少なからずいる。ダグラス郡、ミネラル郡およびパーシング郡ではメキシコ人を祖先に持つ人口が多数派であり、クラーク郡の場合はメキシコ系アメリカ人だけで20万人以上がいる。ナイ郡とハンボルト郡はドイツ系アメリカ人が多数派である。ワショー郡にはアイルランド系アメリカ人が多い。リンカーン郡、チャーチル郡、ライアン郡、ホワイトパイン郡およびユーレカ郡ではイングランド系アメリカ人が多数派である。ラスベガス市では、スカンディナヴィア人、イタリア人、ポーランド人、ギリシャ人、スペイン人およびアルメニア人のような少数民族の増加速度が高い。 ラスベガス市とリノ市にはアフリカ系アメリカ人が集中する場所がある。現在のアフリカ系アメリカ人ネバダ州民の多くはカリフォルニア州、アメリカ合衆国中西部あるいは東海岸から移住してきた者である。 1850年代のカリフォルニア・ゴールドラッシュで数多い中国人が抗夫としてワショー郡に入ってきて以来、アジア系アメリカ人が州内に住むようになった。中国人に続いて19世紀後半には日系人が農業労働者として入ってきた。20世紀の後半までに中国、日本、韓国、フィリピンから、また最近ではインドやベトナムから多くの移民がラスベガス都市圏に入ってきた。ラスベガス市にはアジア系アメリカ人が国内でも最も多い部類の地域があり、スプリングマウンテン・ブールバードの州間高速道路15号線より西にはほとんどが中国人と台湾人の「チャイナタウン」があり、またチャールストン・アベニューとパラダイス・ブールバードにはアジア系を顧客にする「アジアタウン」ショッピングモールがある。フィリピン系アメリカ人が州内でも最も数の多いアジア系であり、その人口は113,000人以上である。これは州内アジア系の56.5%に相当し、全人口に対しても4.3%を占めている。 2000年国勢調査に拠れば、5歳以上のネバダ州民の16.19%が家庭でスペイン語を話している。また1.59%はフィリピン語を話し、1%は中国語を話している。 州の年齢別構成を見ると、5歳未満6.8%、18歳未満26.3%、また65歳以上13.6%となっている。高齢者(65歳以上)と若者(18歳未満)がネバダ州民の中で大きな構成比を占めている。女性が全体の50.7%を占めている。1990年代と2000年代にギャンブルと宿泊施設産業の職を求めて南アジアやラテンアメリカから多くの移民がラスベガス地域に入ってきた。ただし、移民労働者の就職先としては農業と建設が大きな産業である。 2010年時点で違法移民の数は人口の8.8%に相当すると推計されている。これは国内の50州の中でも最も高い数字である。
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