三河鉄道とは? わかりやすく解説

三河鉄道

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/15 05:20 UTC 版)

三河鉄道株式会社(みかわてつどう)は、愛知県にかつて存在した鉄道事業者である。1941年に名古屋鉄道に合併された。


注釈

  1. ^ 取締役の神谷傳兵衛は2代目[11]
  2. ^ 1930年時点の借入金は402万円、支払手形43万円、未払金44万円であった。[15]
  3. ^ 競争相手の吸収、輸送需要の誘発など、三河鉄道の合併は愛知電鉄側にも十分にメリットがあった。にもかかわらず合併が実現しなかったのは、愛知電鉄側も実情として豊橋線の高規格設備投資に起因する経営危機が背景にあり、三河鉄道と合併する余裕が無かったからともされている[17]
  4. ^ 小田原電気鉄道技師から専務取締役になり退社後は湘南電気鉄道京浜電気鉄道海岸電気軌道の役員を歴任[18]
  5. ^ この契約書では、主務官庁の認可が下りることを条件に、合併予定日を4月16日としている。後述の通り認可が下りたのは6月1日であるが、1961年発行の『名古屋鉄道社史』751頁の年表では合併期日を4月16日としており、同年以降複数の書籍がこれを採用している。
  6. ^ 文面は2月15日付けとなっている。またこの公告では合併予定日に関する言及はない。
  7. ^ この官報では三河鉄道の合併を4月16日としているが、後述の通り岡崎電気軌道の解散は7月19日としている。
  8. ^ 官報では岩津村門立となっているが、1928年に町制が施行され岩津町となっている。
  9. ^ 官報では中区広路町となっているが、同年10月1日に昭和区が新設されている。
  10. ^ 『帝国鉄道要鑑. 第3版』では1898年12月27日開業としている。

出典

  1. ^ 『官報』1930年4月26日”、国立国会図書館デジタルコレクション
  2. ^ a b c d e 『地方鉄道及軌道一覧. 昭和15年11月1日現在』(国立国会図書館デジタルコレクション)
  3. ^ a b c d e 『株式会社年鑑. 昭和16年版』(国立国会図書館デジタルコレクション)
  4. ^ a b c d e f g h i 『神谷傳兵衛』(中日新聞社、2018年)250 - 260頁、新實守『三河鉄道(現・名鉄三河線)の救世主』
  5. ^ a b 「軽便鉄道免許状下付」『官報』1911年7月24日”、国立国会図書館デジタルコレクション、2014年10月20日閲覧。
  6. ^ 「知挙軽便鉄道」『工業之大日本』第8巻第4号、工業之大日本社、1911年4月
  7. ^ a b 「軽便鉄道免許状下付」『官報』1911年8月10日”、国立国会図書館デジタルコレクション、2014年10月20日閲覧。
  8. ^ a b c 神谷伝兵衛 三河鐵道株式会社の事業、197ページ、大正9年12月、坂本辰之助著
  9. ^ 『日本全国諸会社役員録. 第24回』”、国立国会図書館デジタルコレクション、2014年10月20日閲覧。
  10. ^ 名古屋鉄道 編「6編 合併した会社 3章 名古屋鉄道に統合した会社 三河鉄道株式会社」『名古屋鉄道社史』名古屋鉄道、1961年、293-294頁。ASIN B000JAMKU4doi:10.11501/2494613https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2494613/179 
  11. ^ 『日本全国諸会社役員録. 第31回』”、国立国会図書館デジタルコレクション、2014年10月20日閲覧。
  12. ^ 名古屋鉄道 編「6編 合併した会社 3章 名古屋鉄道に統合した会社 三河鉄道株式会社」『名古屋鉄道社史』名古屋鉄道、1961年、296-297頁。ASIN B000JAMKU4doi:10.11501/2494613https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2494613/181 
  13. ^ 『日本全国諸会社役員録. 第35回』”、国立国会図書館デジタルコレクション、2014年10月20日閲覧。
  14. ^ a b c 『鉄道統計資料. 昭和2年』(国立国会図書館デジタルコレクション)
  15. ^ 『日本全国諸会社役員録. 第38回』”、国立国会図書館デジタルコレクション、2014年10月20日閲覧。
  16. ^ 名古屋鉄道 編「4編 愛知電気鉄道 6章 常滑線の改良」『名古屋鉄道社史』名古屋鉄道、1961年、163-164頁。ASIN B000JAMKU4doi:10.11501/2494613https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2494613/110 
  17. ^ 名古屋鉄道 編「4編 愛知電気鉄道 6章 常滑線の改良」『名古屋鉄道社史』名古屋鉄道、1961年、164-165頁。ASIN B000JAMKU4doi:10.11501/2494613https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2494613/111 
  18. ^ 『人事興信録. 9版』”、国立国会図書館デジタルコレクション、2014年10月20日閲覧。
  19. ^ 『日本全国諸会社役員録. 第40回』”、国立国会図書館デジタルコレクション、2014年10月20日閲覧。
  20. ^ 小川功『企業破綻と金融破綻』318-319頁
  21. ^ 『株式投資年鑑.昭和12年版』”、国立国会図書館デジタルコレクション、2014年10月20日閲覧。
  22. ^ a b 『地方鉄道及軌道一覧 昭和10年4月1日現在』”、国立国会図書館デジタルコレクション、2014年10月20日閲覧。
  23. ^ 『日本全国諸会社役員録. 第21回』”、国立国会図書館デジタルコレクション、2014年10月20日閲覧。
  24. ^ 「軽便鉄道運輸開始」『官報』1914年2月10日”、国立国会図書館デジタルコレクション、2014年10月20日閲覧。
  25. ^ 「軽便鉄道免許状下付」『官報』1914年9月9日”、国立国会図書館デジタルコレクション、2014年10月20日閲覧。
  26. ^ 「軽便鉄道貨物運輸開始」『官報』1915年8月23日”、国立国会図書館デジタルコレクション、2014年10月20日閲覧。
  27. ^ 「軽便鉄道運輸開始」『官報』1915年11月6日”、国立国会図書館デジタルコレクション、2014年10月20日閲覧。
  28. ^ 「軽便鉄道運輸開始」『官報』1915年12月14日”、国立国会図書館デジタルコレクション、2014年10月20日閲覧。
  29. ^ 「地方鉄道運輸開始」『官報』1920年7月8日”、国立国会図書館デジタルコレクション、2014年10月20日閲覧。
  30. ^ 「地方鉄道運輸開始」『官報』1920年9月6日”、国立国会図書館デジタルコレクション、2014年10月20日閲覧。
  31. ^ 「地方鉄道運輸開始」『官報』1920年11月9日”、国立国会図書館デジタルコレクション、2014年10月20日閲覧。
  32. ^ 「鉄道免許状下付」『官報』1920年12月3日”、国立国会図書館デジタルコレクション、2014年10月20日閲覧。
  33. ^ 「鉄道免許状下付」『官報』1921年11月3日”、国立国会図書館デジタルコレクション、2014年10月20日閲覧。
  34. ^ 「地方鉄道運輸開始」『官報』1922年2月4日”、国立国会図書館デジタルコレクション、2014年10月20日閲覧。
  35. ^ 「地方鉄道運輸開始」『官報』1924年11月7日”、国立国会図書館デジタルコレクション、2014年10月20日閲覧。
  36. ^ 「地方鉄道運輸開始並営業哩程変更」『官報』1926年9月10日”、国立国会図書館デジタルコレクション、2014年10月20日閲覧。
  37. ^ 『新編岡崎市史』10巻(近代下、史料編)1194-1195頁
  38. ^ a b 『新愛知』朝刊、1927年2月16日
  39. ^ a b c 『官報』1927年9月9日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  40. ^ a b 朝日新聞朝刊、1928年2月25日
  41. ^ 「地方鉄道運輸開始」『官報』1927年9月17日”、国立国会図書館デジタルコレクション、2014年10月20日閲覧。
  42. ^ 「地方鉄道運輸開始」『官報』1927年9月23日”、国立国会図書館デジタルコレクション、2014年10月20日閲覧。
  43. ^ 『官報』1928年1月9日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  44. ^ 「地方鉄道運輸開始」『官報』1928年1月30日”、国立国会図書館デジタルコレクション、2014年10月20日閲覧。
  45. ^ 「地方鉄道運輸開始」『官報』1928年9月4日”、国立国会図書館デジタルコレクション、2014年10月20日閲覧。
  46. ^ 「地方鉄道運輸開始」『官報』1929年8月19日 - 国立国会図書館デジタルコレクション、2014年10月19日閲覧。
  47. ^ 「地方鉄道運輸開始」『官報』1929年12月24日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  48. ^ 「鉄道免許状下付」『官報』1931年7月7日”、国立国会図書館デジタルコレクション
  49. ^ 「鉄道免許取消」『官報』1931年8月10日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  50. ^ 『地方鉄道及軌道一覧 : 附・専用鉄道. 昭和10年4月1日現在』(国立国会図書館デジタルコレクション)
  51. ^ 「鉄道免許失効」『官報』1935年5月8日”、国立国会図書館デジタルコレクション
  52. ^ 「地方鉄道運輸開始」『官報』1936年8月6日 - 国立国会図書館デジタルコレクション、2014年10月19日閲覧。
  53. ^ 「地方鉄道運輸開始」『官報』1936年11月18日 - 国立国会図書館デジタルコレクション、2014年10月19日閲覧。
  54. ^ 『官報』1937年12月23日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  55. ^ 「鉄道営業廃止」『官報』1939年10月7日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  56. ^ 新實守 著「三鉄ものがたり」、徳田耕一 編『名鉄の廃線を歩く』JTB、2001年、156頁。ISBN 978-4533039232 
  57. ^ 『扶桑新聞』1898年12月29日
  58. ^ 『地方鉄道及軌道一覧 : 附・専用鉄道. 昭和10年4月1日現在』
  59. ^ 『鉄道院年報. 明治42年度 軌道之部』(国立国会図書館デジタルコレクション)
  60. ^ 『官報』1911年10月14日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  61. ^ 「軌道特許状下付」『官報』1921年8月12日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  62. ^ 「鉄道免許状下付」『官報』1922年4月21日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  63. ^ 『鉄道省鉄道統計資料. 大正12年度』(国立国会図書館デジタルコレクション)
  64. ^ 「地方鉄道運輸開始」『官報』1925年1月15日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  65. ^ 「鉄道免許状下付」『官報』1926年10月1日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  66. ^ 名古屋鉄道 編「5編 名岐鉄道と愛知電気鉄道の合併から終戦まで 3章 私鉄、バス事業の統合と笹島線の開通」『名古屋鉄道社史』名古屋鉄道、1961年、226頁。ASIN B000JAMKU4doi:10.11501/2494613https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2494613/144 
  67. ^ 『貨物営業料程表ト小運送認可運賃料金表. 昭和16年3月現行』”、国立国会図書館デジタルコレクション、2019年9月11日閲覧。
  68. ^ 『鐵道旅客手小荷物運賃算出表. 昭和2年7月1日現行』”、国立国会図書館デジタルコレクション、2019年9月11日閲覧。
  69. ^ 『連帯事務便覧』”、国立国会図書館デジタルコレクション、2019年9月11日閲覧。
  70. ^ 『夏季案内』三河鉄道、n.d.。 
  71. ^ 名古屋鉄道 編「15編 年表 昭和3年~昭和4年」『名古屋鉄道社史』名古屋鉄道、1961年、753頁。ASIN B000JAMKU4doi:10.11501/2494613https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2494613/427 
  72. ^ 『岩津町誌』”、国立国会図書館デジタルコレクション、2019年9月11日閲覧。
  73. ^ 名古屋鉄道 編『名古屋鉄道百年史』名古屋鉄道、1994年、949頁。 
  74. ^ a b 『郷土教育愛知県誌』”、国立国会図書館デジタルコレクション、2019年9月11日閲覧。
  75. ^ 市川満 「姿を消した岡崎の名鉄線」 『鉄道ピクトリアル』1979年12月号(通巻370号) p.139
  76. ^ 日本路面電車同好会名古屋支部 編『路面電車と街並み―岐阜・岡崎・豊橋』トンボ出版、1999年6月、67頁。ISBN 978-4887161245 
  77. ^ 藤井建『名鉄岡崎市内線 -岡崎市電ものがたり-』ネコ・パブリッシング、2003年、6頁。ISBN 978-4777050055 
  78. ^ 『岩津町誌』”、国立国会図書館デジタルコレクション、2019年9月11日閲覧。
  79. ^ 岡崎市内線写真展(平成24年 春季特別展)”. 名古屋鉄道. 2019年9月11日閲覧。


「三河鉄道」の続きの解説一覧

三河鉄道

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/18 09:38 UTC 版)

甲武鉄道の電車」の記事における「三河鉄道」の解説

三河鉄道へは、1914年廃車された10両が1917年大正6年)に譲渡され三等車二等緩急車として使用された。新旧番号対照次のとおりである。 デ986ハ21988 → ハ22961ハ23963 → ハ24 デ974 → ハ31 デ975 → ハ32 デ978 → ハ33 デ981 → ハ34 ニデ951ロブ41ハブ41 ニデ954ロブ42 → ロハブ42ハブ42 三河鉄道の本系列も、電化によって電車置き換えられることになり、1927年昭和2年)から1929年昭和4年)にかけて、全車廃車された。そのうち1両分車体刈谷工場倉庫として利用されていたが、1953年昭和28年)頃に解体されたという。

※この「三河鉄道」の解説は、「甲武鉄道の電車」の解説の一部です。
「三河鉄道」を含む「甲武鉄道の電車」の記事については、「甲武鉄道の電車」の概要を参照ください。


三河鉄道

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/08 00:43 UTC 版)

神谷伝兵衛」の記事における「三河鉄道」の解説

大正3年1914年)に開通した愛知県三河地方走っていた鉄道1941年昭和16年)に名古屋鉄道合併して名鉄三河線となり、さらに名鉄蒲郡線分離した2004年平成16年)に三河線一部区間廃止された。 伝兵衛1910年明治43年)の鉄道敷設申請時から取締役として携わっていたが、1916年大正5年)に経営危機陥るや乞われて3代目社長に就任。自ら莫大な資金投入して経営再建果した4代目社長に婿養子の伝2世神谷伝兵衛)が就任し伝兵衛没後4年1926年大正15年)に路線故郷松木島に至ると功績たたえて駅名を「神谷駅」(1949年昭和24年)に松木島駅改称)と名付けた鉄筋コンクリート造りモダンな駅舎は、昭和53年1978年)に老朽化のため取り壊された。2004年平成16年)の三河線一部廃止に伴い故郷松木島を通る区間なくなった

※この「三河鉄道」の解説は、「神谷伝兵衛」の解説の一部です。
「三河鉄道」を含む「神谷伝兵衛」の記事については、「神谷伝兵衛」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「三河鉄道」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「三河鉄道」の関連用語

三河鉄道のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



三河鉄道のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの三河鉄道 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの甲武鉄道の電車 (改訂履歴)、神谷伝兵衛 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS