ブランデーの製造工程(図)
ブランデーの製造工程(熟成)
蒸溜されたブランデー原酒は、無色透明で荒々しく刺激的な味をしています。これをオークの樽に入れて熟成させると、美しい琥珀色になり、次第にまろやかな味わいが生まれます。樽の材料はフレンチオーク、特にリムーザン地方やトロンセの森でとれる樫がよいとされています。 葡萄、蒸溜方法、貯蔵期間など、それぞれの違いから様々なブランデー原酒ができあがります。樽の中のブランデーは、ひとつひとつが異なる個性を持っているのです。大半のブランデーはひとつの樽からだけでなく、何種類かの原酒をブレンドしてつくられています。ブレンドすることによって、ブランデーの味わいに奥深さや広がりが出てくるのです。 ブレンダーは原料から貯蔵まで大切に育ててきた原酒のひとつひとつの状況を知り、それぞれの良さを互いに引き立てあえるように、そして一定の品質を得られるようにブレンドを行います。こうしてできあがったブランデーは風味と品質の安定のための後熟を終えて、ボトルに詰められます。 |
ブランデーの製造工程(蒸溜)
発酵が終了したワイン(アルコール分約8〜10%)は蒸溜されますが、この方法によってもブランデーの個性が変わります。コニャック地方では、フルーティな香りや、力強さ、コクなどのバランスの良さを特長とする単式蒸溜法、アルマニャック地方では男性的で力強く、クセの強いブランデーができる半連続式蒸溜法を用いています。 これ以外に、一定の安定した品質を得ることができ、軽やかでフルーティな香味の飲みやすいブランデーをつくるのに適した連続式蒸溜法も用いられます。 発酵を終えたワインは風味が変化しないうちに出来るだけ早く蒸溜することが大切です。蒸溜方法は単式と近代的な連続式、半連続式の3つに分かれています。単式蒸溜法では、フルーティな香りや力強さ、コクなどのバランスのよい原酒、半連続式蒸溜法では、男性的で力強く、クセの強い原酒、連続式蒸溜法では、一定の安定した品質を得ることができ、軽やかでフルーティな香味の原酒が生まれます。これらの原酒を、単独で、あるいは組み合わせてブレンドすることにより、様々なタイプの製品が生まれてくるわけです。 |
ブランデーの製造工程(発酵)
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