フォン・ノイマン=モルゲンシュテルン効用関数とは? わかりやすく解説

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フォンノイマン・モルゲンシュテルン効用関数

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フォン=ノイマン・モルゲンシュテルン効用関数

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/13 09:42 UTC 版)

期待効用」の記事における「フォン=ノイマン・モルゲンシュテルン効用関数」の解説

期待効用理論用いられる効用関数は、ゲーム理論などで活躍したジョン・フォン・ノイマンオスカー・モルゲンシュテルンの名前をとってフォン=ノイマン・モルゲンシュテルン効用関数と呼ばれている。ここではフォン=ノイマン・モルゲンシュテルン型効用関数用いた期待効用の例を簡単に説明する例えば、ある不確実性下で、個人2つ収入状況直面しているとしよう。ここで収入額をM とすると、M は確率変数となる。 一つは、収入確実に毎期M = y 円を得られるものとする。この状況LA = {y ; 1}と表そうもう一つは、不確実性のあるもので、0.5確率毎期M = 30万円0.5確率毎期M = 70万円得られるとする。この状況LB = {30万円, 70万円 ; 0.5, 0.5} と表そう。 この例は、前者公務員のような給与体系安定している職種後者出来高制や年俸制などの給与体系を持つ職種想像して頂ければ理解しやすいであろう。 (一般的な効用関数がU (M )与えられているとすると、確実性のある職業選んだ場合のこの個人効用は、EU (LA ) = U (y ) である。もし不確実な状況選んだ場合、ここで用いられるのがフォン=ノイマン・モルゲンシュテルン効用関数である。二つ収入状況起き確率はともに0.5なので、その期待値、すなわち「確率×それぞれの収入額を効用関数代入したものの和」であるところの EU (LB ) = 0.5×U (30万円) + 0.5×U (70万円) が期待効用である。この個人意思決定は、EU (LA ) = U (y ) と、EU (LB ) との大小関係比較してより大きいほうを選択する(この選択プロセスは、効用最大化原理基づいて行なわれるものとする)。 この例で、y = 50万円のとき、状況LA でもLB でも、収入期待値は同じであるが、効用関数U (M )凹関数場合EU (LA ) > EU (LB ) となり、この個人リスク回避的にふるまう。また、これらの期待効用の差EU (LA ) - EU (LB ) がリスクプレミアムとなる。

※この「フォン=ノイマン・モルゲンシュテルン効用関数」の解説は、「期待効用」の解説の一部です。
「フォン=ノイマン・モルゲンシュテルン効用関数」を含む「期待効用」の記事については、「期待効用」の概要を参照ください。

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