ファナリオティスとは? わかりやすく解説

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ファナリオティス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/02 23:50 UTC 版)

ファナリオティスギリシア語: Φαναριώτης)は、オスマン帝国時代に帝国の通訳官、およびワラキアモルダヴィア両公国のなどの地位についたイスタンブール在住のギリシャ系正教徒の特権的階級のことである。




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ファナリオティス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/20 19:20 UTC 版)

トルコクラティア」の記事における「ファナリオティス」の解説

ギリシャ人らはキリスト教という範囲だけで影響力手に入れたわけではなかった。世俗的な部分でもギリシャ人らは影響力持っており、その有力者らは主にコンスタンティノープルフェネル地区居住したため、ファナリオティス(ファナリオット)と呼ばれた。ファナリオティスらは様々な言語解していたため、オスマン帝国内でも通訳官としてその能力発揮した当初ムスリム改宗したものを通訳官として用いていたが、17世紀以降ラテン語イタリア語を話すことができるギリシャ系正教徒らが通訳として用いられ始め1699年結ばれたカルロヴィッツ条約にアレクサンドロス・マブロコルダトス (en) が参加以降御前会議主席通訳官(ディーヴァーニ・ヒューマユーン・パシュ・デルジュマヌ)の役職独占していった。後にはオスマン艦隊大都督通訳官の職も得ることになった。 そして1709年現在のルーマニア地域にあったワラキア公国モルダヴィア公国ヴォイヴォダ君侯)にニコラオス・マヴロコルダトス (en) が就任して以降多少例外はあったが、御前会議主席通訳官ヴォイヴォダ任命されるのが通例となって行った。ただし、これらの役職マヴロコルダトス家 (en) 、カラジャス家、ムルジス家 (en) 、スツョス家、カリマヒス家、ギガス家 (en) などが独占していった。 さらにオスマン艦隊大提督地中海州の総督務めていたが、この地域にはギリシャ系住民大勢居住しており、その主席通訳官であるファナリオティスらは強い影響力を持つことになった。そしてロシア台頭し西欧諸国との交流重要な位置占めるようになる通訳担当する彼らの地位向上しさらにはオスマン帝国内に設置され西欧諸国ロシア大使館などの通訳司るものまで現れた。これらの事はファナリオティスらがオスマン帝国中でもっとも有力なギリシャ系臣民であることを意味していた。

※この「ファナリオティス」の解説は、「トルコクラティア」の解説の一部です。
「ファナリオティス」を含む「トルコクラティア」の記事については、「トルコクラティア」の概要を参照ください。

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