チャージの例
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/01 03:27 UTC 版)
「チャージ (物理学)」の記事における「チャージの例」の解説
「対称性_(物理学)#保存則と対称性」も参照 様々なチャージの量子数が素粒子物理学の理論によって導入されている。これらは標準模型のチャージを含む: 色荷:クォークがもつチャージで、色荷は量子色力学のSU(3)カラー対称性を生成する。 弱アイソスピン:弱荷とも。電弱相互作用の量子数であり、電弱SU(2) × U(1)対称性のSU(2)部分を生成する。弱アイソスピンは局所対称であり、そのゲージ粒子はWボソンとZボソンである。 電荷:電磁相互作用のチャージ。 近似的対称性のチャージ: アイソスピン:対称群はSU(2)フレーバー対称である。ゲージ粒子はパイ中間子である。パイ中間子は基本粒子ではなく、その対称性は近似的である。それはフレーバー対称性の特別な場合である。 フレーバー量子数:ストレンジネスやチャームのような粒子のチャージで量子数でもある。これらは基本粒子の大域SU(6)フレーバー対称性を生成する。この対称性は重いクォークの質量により悪く破れる (badly broken symmetry) 。 標準模型を拡張する仮説上のチャージ: 電磁気学理論の新しいチャージである磁荷。磁荷は実験によって観測されていないが、磁気単極子などの理論に現れる。 X荷:大統一理論(GUT)において、U(1)X対称性に相当するネーター・チャージ。GUTの破れによりバリオン数とレプトン数が生じる。 素粒子理論の形式化において、チャージ型の量子数はチャージ共役演算子Cによって反転できるものがある。カイラルフェルミオンについては反転できないものが多い。チャージ共役は、二つの等価でないが同型である群表現内に起こる所定の対称群を単に意味する。普通は、二つのチャージ共役表現はリー群の基本表現である。そのとき、それらの積は群の随伴表現を形成する。 一般的な例として、SL(2,C)(スピノル)の二つのチャージ共役基本表現の積はローレンツ群SO(3,1)の随伴表現である。抽象的には、次のように書くことができる: 2 ⊗ 2 ¯ = 3 ⊕ 1. {\displaystyle 2\otimes {\overline {2}}=3\oplus 1.\ }
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