セルマでの戦いとは? わかりやすく解説

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セルマでの戦い

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2015/11/21 02:59 UTC 版)

セルマの戦い」の記事における「セルマでの戦い」の解説

4月2日早朝フォレストセルマ到着したが、その様子は「馬も乗り手も血に染まっていた」と言われている。フォレスト守備隊指揮官リチャード・テイラー将軍セルマ市から出て行くよう忠告したテイラー守備部隊指揮フォレスト渡した後に出て行ったセルマの町は半円状取り巻長さ3マイル (5 km) の城壁守られていた。北と南の外れアラバマ川止まっていた。この防御工作物2年前に造られその後はほとんど手を入れていなかったが、それでも頑強なのだった。壁の高さは8フィート (2.4 m) から12フィート (3.6 m)、底部厚さ15フィート (4.5 m) あり、幅4フィート (1.2 m)、深さ5フィート (1.5 m) の濠が前面にあった。その前には高さ5フィート (1.5 m) の地面打ち込んだ柵があり、その先端は尖っていた。壁から突き出た位置には土盛りの上大砲置かれ攻撃が行われた場合地面狙えるようになっていた。 フォレスト守備隊は、自分テネシー護衛中隊、ヘンリー・マッカローのミズーリ連隊、エドワード・クロスランドのケンタッキー旅団、フィリップ・デール・ロディのアラバマ旅団、フランク・アームストロングのミシシッピ旅団、ポイント・クーピー砲兵隊ダニエル・W・アダムズ将軍の州予備隊で構成されていた。これに砦守備を「志願」したセルマ市民加わった。これら全て合わせても4,000名足らずであり、やっとその半分軍人だった。セルマ要塞は2名で守るように建造されていた。フォレスト部下胸壁の上互いに10ないし12フィート (3 - 3.6 m) 離れて立つしか無かったウィルソン部隊午後2時にセルマ要塞前に到着したウィルソンはイーライ・ロング准将師団サマーフィールド道路向こうに配置し、シカゴ・ボード・オブ・トレード・バッテリーを支援置いたエモリー・アプトン少将師団はレンジライン道路向こうに配しアメリカ第4砲兵隊第1大隊支援させた。ウィルソン部隊装備良く訓練積まれた9,000名が攻撃使えた北軍作戦は、暗くなった後でアプトン300名を派遣して南軍右翼湿地渡り胸壁内に入り側面攻撃から胸壁の線にそって中央側面攻撃するというものだったアプトン隊の大砲からの発砲で、北軍全軍による攻撃開始合図になる予定だった。しかし、午後5時、イーライ・ロングの後方にあった輜重隊が、フォレスト分散させていた部隊セルマ向かっていた前衛部隊攻撃された。ロングアプトンその後衛にはその様動き備えてかなりの人員配置していた。しかしロング後方からの敵の攻撃無効化するために、セルマ要塞への攻撃開始決断したロング部隊3つの戦列を1列になって攻撃した。馬を下り、7連発スペンサー・カービン銃を発砲し自部隊の大砲支えられた。南軍小火器大砲激しく反撃した南軍砲兵手元中実砲弾しか無かったが、すぐ近く武器庫では対人弾丸として効果的な弾筒を数多く製造していた。北軍ロング将軍自身含め多く損失出したが、攻撃続けた北軍兵が胸壁達すると凶暴な白兵戦になった両軍多く兵士棍棒がわりに使われマスケット銃殴り落とされたが、北軍兵が胸壁中になだれ込み続けた守備兵圧倒的に少なく30分足らずの間にロング隊はサマーフィールド道路守っていた胸壁占領した一方アプトン将軍ロング隊の成功見て、その師団前進命令した防御部隊圧倒し間もなくアメリカ国旗がレンジライン道路からサマーフィールド道路へ続く胸壁の上振られているのが見られた。一旦外壁落ちた後、ウィルソン将軍自身アメリカ第4騎兵連隊率いて、レンジライン道路を馬で突撃し、まだ未完成だった内側の壁に向かった後退していた南軍兵が内壁達したところで鼓舞され突撃してくる部隊破壊的な一斉射撃浴びせた。これで突撃止まりウィルソンお気に入りの馬が負傷してウィルソン地面投げ出された。ウィルソン直ぐに傷ついた馬に再度跨り、数個連隊による下馬しての攻撃命じた南軍混成部隊セルマ鉄道駅と、隣接する線路床に陣取って、プランターズビル道路現在のブロード通り)の側で抵抗しようとしていた。ここでの戦闘激しいものになったが、午後7時までに勢力に勝る北軍南軍側面衝くことができた。南軍はこの駅と内壁放棄した

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