スクリーン・デビュー
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「薬師丸ひろ子」の記事における「スクリーン・デビュー」の解説
偶然、薬師丸の写真を撮った人が、本人には内緒で角川映画『野性の証明』長井頼子役オーディション(1977年12月 - 1978年2月)に応募していた。頼子役の8歳という設定に対し薬師丸は既に13歳、想定される身長よりも高かった。それに加えて、演技経験もなかったので、必ず落選すると本人は信じていた。しかし、条件に合致した候補者と接戦になったものの、薬師丸の将来性を見抜いた審査員の角川春樹が強く推したことで優勝してしまう。決め手となったのは、非常に印象的な目だったと角川は結果発表時に述べている。審査員のつかこうへいからピンク・レディーを歌ってとのリクエストがあったが、女優になりたいとも思っていなかった薬師丸は素っ気無く断った。しかし、角川はその気の強さも気に入った。『野性の証明』(1978年)は角川映画として初めて邦画年間興行ランキング1位になった映画であると同時に、映画史には「薬師丸ひろ子のデビュー作」として記録されている。 薬師丸は引退も考えていたが、角川春樹事務所はTBS系の単発ドラマ『装いの街』(1979年)や実相寺昭雄が監督した資生堂のコマーシャル「色」、雑誌『バラエティ』での写真モデルの仕事を入れることで薬師丸の芸能界から引退するという選択肢を奪った。その一方で、角川社長や側近の人たちは、本当に〔俳優の仕事が〕嫌になったら辞めさせてあげると薬師丸の気持ちを尊重してもいた。1979年1月4日に1回限り放送されたロングCM「色」は カンヌ国際広告祭で金賞を受賞した。翌1980年1月3日に放送された東陽一監督の資生堂ロングCM「口紅-あこがれ」にも出演する。 テレビドラマ『装いの街』(プロデューサー : 石井ふく子)は薬師丸が休業中だった1982年7月に『セーラー服と機関銃 完璧版』の併映作として劇場公開もされた。2012年のドラマ『妻が夫をおくるとき』では、石井ふく子の役を薬師丸が演じている。
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スクリーン・デビュー
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「チャック・ノリス・ファクト」の記事における「スクリーン・デビュー」の解説
2012年8月17日に全米で公開され、2週連続1位を記録した映画 『エクスペンダブルズ2』において、元来、チャック・ノリスファンによる二次創作であったファクトが、ついに一次創作の映画のなかでメタフィクショナルに取り扱われた。劇中でシルヴェスター・スタローンがチャック・ノリスにファクトの真偽を問いかけるや、その問いに応えるかたちで自身のファクトをチャック・ノリス自らが語るのだ。このような驚くべきシーンが映画の見せ場のひとつになっている。そのジョークが交わされたあと、その場に居合わせた登場人物たちは一様に笑みをこぼし、そして、笑い合ったスタローンとチャックの抱擁が描かれる。やりとりは次の通り。 Stallone: "I heard another rumor that you were bitten by a King Cobra?"(スタローン: 「俺はあなたがキングコブラに噛まれたと噂で聞いたが?」 Chuck Norris: "yeah I was, but after 5 days of agonizing pain...the cobra died"(チャック・ノリス: 「ああ、その通りだ、5日間もがき苦しんだ後に...コブラは死んだ」) 上のファクトは、LAプレミア(ロサンゼルスでの初演)会場のキャストへの囲み取材においてもレポーターからの要望でチャック・ノリス自身によって披露された。 映画本編へのチャック・ノリス・ファクト挿入についてチャックは、「スライ(シルヴェスター・スタローン)が私に言ったんだ、『何処にでもチャック・ノリス・ファクトが溢れている、ならば我々も(映画の)シーンの中に一つ入れたい、どうだろうか?』と」。(スライからの提案を受け)「私の妻ジーナが『それならシーンに最適なものがあるわよ』と述べたんだ」 「それは本当に面白い。しかし、あなたがそれを見つけるためには映画を観なければならない」と、WorldNetDailyによるチャック・ノリス独占インタビューで、その具体的な経緯を明らかにしている。 監督のサイモン・ウェストは、チャック・ノリス・ファクトについてDVD収録のオーディオコメンタリーで次のように述べた。「エクスペンタブルズに対抗するなら戦車しかないと思った。シーンの終わらせ方にも悩んだ。まもなく、あの大物も登場する。彼をどう登場させるかが課題だった、そこで思いついたのが、これだ」「なぜか悪党どもが全滅。彼らは、機動部隊か殺人集団が関与したのだと考える。そこに姿を現すのがチャック・ノリスさ、伝説の男らしい登場シーンにした」「ただバーに現れるぐらいじゃダメだ、堂々たる大げさなシーンでないとね。これなら彼に、ふさわしい。一人で集団を葬った男が硝煙の中から姿を現す、チャック・ノリスなら可能だ」「“チャック・ノリス伝説”は、本人も気に入ってるそうだ。映画でもやってほしいと頼むと、“もちろん、喜んで”と」「世に出回ってる自身の“伝説”にも詳しかった、ここで出てくるコブラのネタは本人が選んだものだ。ブルガリアのスタッフも“伝説”を知っていた、世界的な現象らしい」「チャックの参加は4日だけ、アクションも会話も全て、その間に撮らねばならない。ブルースもアーノルドも4日だけなので調整に苦労した」「チャックが出てくれて幸せだ、俳優業は引退状態だったが大きな存在感を発揮してくれた。彼なしでは(映画の)面白さが半減しただろう」 また、プレスシートによる撮影エピソードによれば『エクスペンダブルズ2』のロケが行われたブルガリアの首都ソフィアの空港にチャックが降り立つなり、キャストとスタッフ達は、チャックへのリスペクトを込め、新たに次の“真実”を生み出したという。 Chuck Norris doesn't visit Bulgaria, Bulgaria visits Chuck Norris.(チャック・ノリスはブルガリアを訪問しない、ブルガリアがチャック・ノリスを訪問する)
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