サッチウィーブとは? わかりやすく解説

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サッチウィーブ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/25 13:25 UTC 版)

サッチウィーブ(Thach Weave)は第二次世界大戦期に、アメリカ海軍ジョン・S・サッチ海軍少佐が編み出した空中戦闘機動。サッチは防御戦術として「ビーム・ディフェンス・ポジション」と命名したが、動きが「ウィーブ」(機織り)の糸を織る動きに似ていることから「サッチ・ウィーブ(サッチの機織り)」という通称で呼ばれる[1]


  1. ^ 日本では「サッチウーブ(Thach Wave)」と誤って表記されていることがある。
  2. ^ 竹内修『戦闘機テクノロジー』三修社13頁
  3. ^ 竹内修『戦闘機テクノロジー』三修社、12-13頁。 
  4. ^ 秋月達郎『零の戦記』PHP研究所、172頁。 
  5. ^ 映像 - YouTube
  6. ^ 堀越二郎『零戦の遺産』光人社〈NF文庫〉、107-108頁。 
  7. ^ 博学こだわり倶楽部『第二次世界大戦の兵器・武器』〈KAWADE夢文庫〉、12-14頁。 
  8. ^ 丸『最強戦闘機紫電改』光人社168頁


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サッチ・ウィーブ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 08:44 UTC 版)

ジョン・サッチ」の記事における「サッチ・ウィーブ」の解説

日本海軍開発した新鋭戦闘機ジーク」(三菱零式艦上戦闘機通称ゼロ戦のこと)の高性能連合国軍恐怖おののいたが、1941年9月22日報告でその噂を耳にしたサッチ部下のオヘア少尉対策考え集団戦術対抗する事が有効だという結論達した。この時サッチ自身はこの戦法を「ビーム・ディフェンス・ポジション」と命名していたが、アメリカ海軍サッチあやかり「サッチウィーブ」(サッチ機織り」)と命名以後アメリカ海軍で航空戦集団戦術代名詞となっている。サッチ実戦テストしたのはミッドウェー海戦で、この時零戦1機を撃墜した1942年6月4日アメリカ海軍アリューシャン列島アクタン島でほぼ完全な状態で鹵獲した零戦古賀忠義一飛曹機をレストアすると、ノース・アイランド基地試乗、他の兵士欠点ばかり指摘する中でサッチは、ベテランパイロットにとっては良い飛行機だが、そんなパイロットがいなくなった命運尽きるだろう、と感想漏らしている。 アクタン・ゼロ徹底的な研究により、零戦優れた旋回性能上昇性能航続性能を持つ一方で高速時横転性能急降下性能問題があることが明らかになり、アメリカ軍は「零戦格闘戦をしてはならない」「背後取れない場合時速300マイル以下で、ゼロ空戦をしてはならない」「上昇する零戦追尾てはならない」という「三つネバーNever)」と呼ばれる勧告を、零戦との空戦予想される全てのパイロットに対して行ったまた、不要な装備除きなるべく機体軽くするように指示した。これによってサッチウィーブとともに一撃離脱戦法採用された。急降下弱く防御装甲乏しいという零戦弱点突いた攻撃方法になった米軍が「サッチウィーブ」と一撃離脱戦法導を本格的に用いたのはラバウルからで、ガダルカナル島でもヘンダーソン飛行場部隊多用され、「零戦神話」を打ち砕いた。 「サッチウィーブ」は後にベトナム戦争でも用いられ、現在でも戦術一つとして取り入れられている。

※この「サッチ・ウィーブ」の解説は、「ジョン・サッチ」の解説の一部です。
「サッチ・ウィーブ」を含む「ジョン・サッチ」の記事については、「ジョン・サッチ」の概要を参照ください。

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