ゴールディロックス(Goldilocks)
ヘリックス種(Helix) このアイビーはアメリカから到着し、まず変異の枝を長く伸ばした。 たくさん出たその変異の枝は綺麗なライムカラーの中葉で見る者を安心させた。 だが送り主の解説にはドイツ原産で very small leaves と書かれている。 通常、海外の生産者のカタログはカラー写真など載せていない。ほとんどが文字による説明のみである。色やかたちは買い入れてみないとわからないことが多い。 そこでこれの鉢をよく見ると大きな葉の茂みの下にいじけた三角の、色の悪い小葉(1.5センチ×1.5センチほど)が枝を僅かに伸ばしている。 変異の枝と較べると生長の速度は月とスッポンほど違う。 しかしそうと分かっても廃棄するわけにもいかずその「チビども」はほそぼそと生き永らえていた。 おかしなもので、勢いの良い変異の枝を取り除き小葉だけを集めて小鉢に植えると色が良くなり艶が出て少しずつこぎれいになった。 一方、変異の連中もこちらはこちらで小葉のことなど無視して盛大に枝を張っている。 結局大きな葉と小さな葉を一緒に植えるのは良くないという単純なことを再確認しただけ。 この変異種はスターンテイラーとそっくりで、もうひとつおかしなことにライム・レギスでも同じ葉型の変異種が同じくらい大量にでる。 スターンテイラーは大鉢やグラウンド・カバーにも使える綺麗なライム・カラー。 ゴールデイロックスとライム・レギスはスターンテイラーからの変異種なのだろう。 (スターンテイラー参照) |
ゴールディロックス【ゴールディロックス】(草花類)
登録番号 | 第13825号 | |
登録年月日 | 2006年 2月 27日 | |
農林水産植物の種類 | オランダかいう | |
登録品種の名称及びその読み | ゴールディロックス よみ:ゴールディロックス | |
品種登録の有効期限 | 25 年 | |
育成者権の消滅日 | ||
品種登録者の名称 | グリーンハーベストパシフィックホールディングズ有限会社 | |
品種登録者の住所 | ニュージーランド オークランド マンゲレ エアポート オークス ブリゲイド ロード 12 | |
登録品種の育成をした者の氏名 | ベバリー ジョー | |
登録品種の植物体の特性の概要 | ||
この品種は、出願者所有の育成系統どうしを交配して育成されたものであり、仏炎苞は一重の漏斗形で明緑黄色の鉢物向きの品種である。 草型は半開張、草丈は極低、茎の形態は球茎、花茎の長さはかなり短、太さはかなり細、色は緑である。葉の全体の形は披針形、葉縁の波打ちは有、葉身長は中、幅は狭、葉の表面の色は暗黄緑(JHS カラーチャート3508)、斑の有無は有、葉の厚さは薄である。葉柄の長さは短、太さは細、上部の色は緑、下部の色は紫褐色、斑の有無は無である。仏炎苞の一重二重の別は一重、全体の形は漏斗形、ひげの有無は有、長さは短、先端の形は鋭形、背曲及び基部の重なりは中、縁の波打ちは無、長さは短、色の数は一色、内側上部及び中間部の地色は明緑黄(同2704)、基部の地色は浅緑黄(同2703)、外側上部及び中間部の色は明緑黄(同2704)、基部の色は穏黄緑(同3513)、花色の変化は無である。肉穂花序の形は円柱形、長さはかなり短、太さは細、色は黄である。一球当りの花数はやや多、花の香り及び四季咲き性は無である。 「マジェスティック ゴールド」と比較して、葉の全体の形が披針形であること、仏炎苞の先端の形が鋭形であること等で、「エイリーズ」と比較して、仏炎苞の全体の形が漏斗形であること、上部及び中間部の色が明緑黄であること等で区別性が認められる。 | ||
登録品種の育成の経過の概要 | ||
この品種は、1993年に出願者の温室(ニュージーランド)において、出願者所有の育成系統どうしを交配し、その実生の中から選抜、以後、増殖を行いながら特性の調査を継続し、1997年にその特性が安定していることを確認して育成を完了したものである。 |
固有名詞の分類
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