グリューネワルト伯爵夫人アンネローゼ暗殺未遂事件 (原作時系列)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/10 01:18 UTC 版)
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帝国暦486年5月16日、ベーネミュンデ侯爵夫人シュザンナが皇帝から愛人としての立場を解かれ、意を受けたリヒテンラーデ侯によって後宮からの退出を命じられた。皇帝に見捨てられた事にショックを受けたシュザンナは、その原因がアンネローゼにあると逆恨みして部下に襲撃を命じた。 翌17日、ピアノ演奏リサイタルから帰るアンネローゼ一行(ラインハルトとキルヒアイスを含む)を襲撃させた。だが警戒を怠らなかったラインハルトとキルヒアイス、及び救援に駆けつけたミッターマイヤーとロイエンタールによって襲撃犯は撃退され、一部は拘束されてシュザンナの意を受けた行為である事を白状した。 道原版コミックスでは、襲撃を直接指揮していたベーネミュンデ侯爵家の執事が捕まった際に「シュザンナ様と共にあることはできなくても、共に滅びることはできる」の一言と共に自害している。執事にとっては叶わぬ恋慕の感情が高じての、一種の無理心中であったかのように描写されていた。 OVA版ではシュザンナ自らが襲撃に参加、アンネローゼを手にかけようとするが、オーベルシュタインの機転によって撃退されている(後述)。 翌日、グリューネワルト伯爵夫人が暗殺されたという虚報を聞かされて歓喜したシュザンナは、皇帝からの呼び出しという不自然な通告にも疑問を抱かず、意気揚々と出かけた。だが、そこはノイエ・サンスーシではなく典礼尚書であるアイゼンフート伯爵の邸宅であった。全てを悟ったシュザンナは狂乱と悪態の限りを尽くした後、毒入りの酒を無理やり飲まされ、死亡した。 藤崎版コミックスでは本事件は発生しておらず、ベーネミュンデ侯爵夫人シュザンナはフリードリヒ4世の葬儀にも出席しているほか、リップシュタット戦役にも加担することなくオーディンの下町で生きていた。フェザーンの工作員であるボルテックに唆される形で皇帝エルウィン・ヨーゼフ2世の誘拐事件に参加し、自由惑星同盟に亡命している。
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グリューネワルト伯爵夫人アンネローゼ暗殺未遂事件 (OVA版時系列)
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「銀河英雄伝説の戦役」の記事における「グリューネワルト伯爵夫人アンネローゼ暗殺未遂事件 (OVA版時系列)」の解説
同事件のOVA版。原作ではアスターテ会戦前に起こっているとされる外伝の事件だが、OVA第1期に組み込むため、発生時期や各設定及び経緯を変更して、本編第11話「女優退場」として発表された。 発生時期は原作では帝国暦486年5月、OVA版では同487年の半ば。 フリードリヒ4世がアンネローゼを伴ってオペラ見物をした帰り、ベーネミュンデ侯爵夫人シュザンナが声をかけたが、皇帝は特に関心を示す様子も無くそのまま退去した。その愚痴を聞いたフレーゲルがシュザンナを煽り、アンネローゼ暗殺の意思を啓発させたうえで、フレーゲル自ら手配を行った。ただしフレーゲル自身の名前は出ないように配慮し、シュザンナに疑惑と責任を集中させるように部下に命じている。 この直後、シュザンナがアンネローゼを狙っていることを示唆する密告を受け取ったラインハルトは、キルヒアイスと相談の上オーベルシュタインに調査を命じたが、同時にシュザンナがアンネローゼの暗殺を企てているという噂が宮廷や貴族社会でも広がり始め、それが原因でシュザンナは皇帝から愛人としての立場を解かれ、意を受けたリヒテンラーデ侯によって後宮からの退出を命じられた。狼狽するシュザンナにフレーゲルが再び近づき、暗殺の決行を促した。 この直後、アンネローゼの元にラインハルトが大怪我をしたという虚報が届き、その報を届けた軍の関係者に同行した。だが、その途中でミッターマイヤーとロイエンタールを乗せた車がすれ違い、ミッターマイヤーが車の中のアンネローゼを発見した。車の様子に不審を抱いた二人はラインハルトにその事を告げようとしたが、ラインハルトはこの時イゼルローン要塞の奪回に関する会議で多忙を極めていたため、代わりにキルヒアイスにその事を告げる。キルヒアイスは暗殺の密告と照らし合わせて抜き差しならぬ事態であると気が付き、ミッターマイヤー及びロイエンタールとともに車の行方を追った。 一方、ひと気の無い場所でアンネローゼを乗せた車が襲撃され、アンネローゼは森の中の山荘に連れ込まれた。山荘の中で待ち構えていたシュザンナは、アンネローゼに殺害の意図を告げ、酒に毒を入れて飲ませようとしたが、間一髪で3人が到着した。銃撃戦に勝利して護衛を倒した3人は山荘の中に突入したが、シュザンナがアンネローゼを盾にしていたためうかつに動けなくなってしまった。だが後から到着したオーベルシュタインが山荘の電源を切って照明を落とし、混乱の中でシュザンナと手下はアンネローゼを置いて逃亡した。 会議終了後に事態の報告を受けたラインハルトは、オーベルシュタインからフレーゲルが黒幕であることを知らされるが証拠が無いため反撃が出来ず、不本意ながらもキルヒアイスの進言を容れて宮廷警察に任せるしかなかった。一方、作戦の失敗を聞いたフレーゲルは、叔父ブラウンシュヴァイク公爵の力を借りてシュザンナに全ての責任をなすりつけた。シュザンナの処置は概ね原作版と同じであるが、勅命を読み上げるのはリヒテンラーデ侯爵の役目となったほか、処刑の現場にブラウンシュヴァイク公爵は立ち会っていない。
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