カネミ油症事件
1968年、米ぬか油の製造過程で有機塩素化合物のポリ塩化ビフェニル(PCB)が混入し、その食品を摂取した人々に健康被害が生じた事件。
カネミ油症事件で米ぬか油に混入したポリ塩化ビフェニルは、熱によってさらに猛毒のダイオキシン類へ変化したとされる。摂取した人々には、皮膚の黒ずみや皮疹、脱毛、全身の倦怠感といった障害が見られた。これらの毒は尿や痰などを通じて徐々に体外へ排出される。乳汁にも毒素が含まれ、授乳によって乳児に健康被害を被るケースもあったという。
カネミ油症事件の発端となる物質漏れは北九州の工場で発生し、被害は西日本一帯に及んだ。被害者数は1万数千人に上ったとされる。1970年から被害者らは事業者などを相手に訴訟を起こし、1審および2審で勝訴、最高裁で係争中に和解するに至った。
関連サイト:
油症の検診と治療の手引き - 九州大学医学部 皮膚科学教室
カネミ油症を追う - 長崎新聞
かねみゆしょう‐じけん〔かねみユシヤウ‐〕【カネミ油症事件】
カネミ油症事件
カネミ油症事件
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/16 09:36 UTC 版)
1969年に発生したカネミ油症事件は、九州大学を中心に油症研究班が作られ、班長は勝木司馬之助,副班長は塩素ざそう(にきび)に詳しい樋口謙太郎である。この事件はまだ研究が続いている。
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