ダグラス・グラマン事件とは? わかりやすく解説

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ダグラス・グラマン事件

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/09 08:31 UTC 版)

ダグラス・グラマン事件(ダグラス・グラマンじけん)とは、1970年代末に発覚した日本アメリカ合衆国軍用機売買に関する汚職事件


注釈

  1. ^ 岸元首相への事情聴取は実現しなかったが、その舞台裏について、朝日新聞は「岸氏の喚問に応じることは、ロッキード事件で逮捕された田中元首相に続いて二人目の元首相を“きず物”にすることになるからだ。それは、自民党全体のイメージダウンにもつながる」と解説をした。また、当時、朝日新聞の首相官邸記者クラブ担当だった国正武重は、後に、評論家・立花隆との対談で「大平首相サイドからは、ロッキード事件に続いてダグラス・グラマン事件で政権の中枢が揺らぐようなことになれば、保守政権にとっての危機だ、それだけは勘弁してくれという趣旨の動きが、検察の最高首脳や法務省サイドに対してあったと思う。このことについては、大平さんも、当時、それに近い胸のうちを吐露したことがある」と語っている[4]。さらに、事件当時の法相・古井喜実は1983年2月のインタビューで、『事件のカタを早急につける必要があったからね。ただ、ロッキード事件のような大物(田中元首相)が、この事件にもかかわっているのかどうか、問題になった。もし『超大物』がかかわっている兆候があれば徹底的にやって、何としてでもやっつけなければ、ということになった(中略)。ニオイはした。事件にもなりそうだった。しかし『超大物』を事件の枠内にはめこむことはできなかった。結局『超大物』は捨ててしまい、松野頼三君でとめた』と語っている[5]
  2. ^ 当時、三井物産がマクドネル・ダグラス社の日本での代理店となっていたが、海部副社長は、F-4Eの売り込みについては日商で代理店契約を獲得することを狙っており、そのためにマクドネル社に対して政治的コネクションを誇示する狙いがあった、と述べていた[3]
  3. ^ 航空自衛隊の早期警戒機としては、従来は国産のC-1輸送機フェーズドアレイレーダーを搭載する案などが検討されていたが[10]、1972年夏のニクソン大統領と田中首相との首脳会談において、P-3C哨戒機とともにE-2Cの売り込みが図られたことで、アメリカ機の導入に転換したと言われている[11]
  4. ^ 日本の使用目的に応じて核管制装置や爆撃計算装置の撤去などの改修が行われることになり、この改修を行ったF-4EをF-4EJと呼称することになった[12]

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