まりひめ【マリヒメ】(果樹)
登録番号 | 第12846号 | |
登録年月日 | 2005年 3月 14日 | |
農林水産植物の種類 | かんきつ | |
登録品種の名称及びその読み | まりひめ よみ:マリヒメ | |
品種登録の有効期限 | 25 年 | |
育成者権の消滅日 | ||
品種登録者の名称 | 全国農業協同組合連合会 | |
品種登録者の住所 | 東京都千代田区大手町一丁目8番3号 | |
登録品種の育成をした者の氏名 | 前田美久雄 | |
登録品種の植物体の特性の概要 | ||
この品種は、クレメンチンに「南柑20号」を交配して育成されたものであり、果実の形が扁平、重さが重、果皮色が橙の育成地(愛媛県松山市)では12月下旬に成熟するかんきつである。樹姿は中間、樹の大きさは中、樹勢はやや強である。枝梢の太さは太、節間長は長、枝梢のとげの多少は無である。葉身の形は紡錘形、波状の程度はやや弱、葉身の大きさは大、葉身長は極長、葉身幅は中、網脈の鮮明度は明瞭である。翼葉の形は楔形、葉柄の長さ及び太さは中である。花序の形成は単生、花(蕾)の重さは中、花弁の形は紡錘形、長さは中、幅は極広、色は白、数は5枚、花糸の分離の程度は一部合一、花粉の多少は少である。果実の形は扁平、果形指数は中、果頂部の形は平坦、放射条溝及び凹環の有無は無、果梗部の形は切平面、放射条溝の多少は少である。果心の充実度は粗、大きさは小、果実の重さは重、果皮の色は橙、油胞の大きさは大小混合、密度は密、凹凸は平、果面の粗滑は中、果皮の厚さは薄、果皮歩合及び剥皮の難易は中である。じょうのう膜の硬さは軟、さじょうの形及び大きさは中、色は橙である。果汁の多少は中、甘味は高、酸味及び香気の多少は中、種子数は少、胚の数は単胚である。発芽期、開花期及び成熟期は晩で育成地においては12月下旬である。隔年結果性は中、浮皮果及び裂果の発生は無、貯蔵性は中である。クレメンチン及び「南柑20号」と比較して、果実が重いこと、油胞の密度が密であること等で区別性が認められる。 | ||
登録品種の育成の経過の概要 | ||
この品種は、昭和59年に出願者のほ場(愛媛県松山市)において、クレメンチンに「南柑20号」を交配し、その実生の中から選抜、以後、増殖を行いながら特性の調査を継続し、平成13年にその特性が安定していることを確認して育成を完了したものである。 |
まりひめ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/27 10:51 UTC 版)
概要
和歌山県が育成したオリジナルのイチゴ品種で、和歌山県以外での栽培は行われていない(2023年時点)[2]。
市場評価が高く、栽培面積は増加傾向にあり[2]、2022年の作付け面積は20ヘクタールほど[1]。
特徴
果実は大きく、果形は円錐形をしている[1]。果色は、光沢のある鮮やかな赤色で、果肉も赤色を帯びている[1]。
系統
章姫とさちのかを交配した個体から選別を行い、2010年3月に品種登録された[1]。
名称
和歌山県の民芸品である紀州てまりのようにかわいらしく 愛される品種となることを願っての命名である[1]。
毬姫様
毬姫様(まりひめさま)は、まりひめプレミアムの通称[1]。和歌山県いちご生産組合連合会がまりひめのブランド力向上を目的として2016年に基準を制定した[1]。
まりひめ生産量の中の0.1パーセントほどしか認定されない[4]。2年めとなった2018年の出荷量は1313ケースだが、これでも前年度より倍増している[4]。
出典
- ^ a b c d e f g h i j “まりひめ 和歌山県オリジナルいちご品種”. 和歌山県. 2024年1月27日閲覧。
- ^ a b c “イチゴの「まりひめ」収穫真っ盛り”. 紀伊民報 (2023年3月16日). 2024年1月27日閲覧。
- ^ 『【南紀白浜マリオットホテル】和歌山県産オリジナル品種の苺「まりひめ」づくしのイブニングハイティー付き宿泊プラン「Local Strawberry Feast & Stay」を発売』(プレスリリース)森トラスト・ホテルズ&リゾーツ、2023年11月2日 。2024年1月27日閲覧。
- ^ a b c d 「毬姫様の出荷総数2倍に 県産高級イチゴ」『わかやま新報』、2018年3月24日。2024年1月27日閲覧。
- ^ a b c “スマート農業を実践して「いちご」を栽培”. 農林水産省. 2024年1月27日閲覧。
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