へいたんとは? わかりやすく解説

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兵站

読み方:へいたん

 「兵站」とは、戦闘部隊後方配置される軍の機能全般指しており特に人員兵器食糧などの前送・補給後方連絡線確保にあたる活動機能のことを意味する表現英語ではMilitary Logisticsと書く。

へい‐たん【兵×站】

読み方:へいたん

戦闘部隊後方にあって人員兵器食糧などの前送・補給にあたりまた、後方連絡線確保にあたる活動機能ロジスティクス。「—部」


へい‐たん【兵端】

読み方:へいたん

戦いきっかけ戦端


へい‐たん【平×坦】

読み方:へいたん

[名・形動

土地などが平らなこと。また、そのさま。「—な道」「—部」

物事平穏起伏のないこと。また、そのさま。「人生は—ではない」

[派生] へいたんさ[名]


へい‐たん【平旦】

読み方:へいたん

夜明けのころ。特に、寅(とら)の刻。現在の午前4時ごろ。

「—に鞭を揮ひ城外出づ」〈経国集一一

平旦の画像

へい‐たん【平淡】

読み方:へいたん

[名・形動おだやかであっさりしていること。また、そのさま。「—な話しぶり


【兵站】(へいたん)

Logistics.

軍隊組織戦闘能力維持するために必要な雑務総称
実際に戦闘を行う部隊よりもはるかに巨大な部門で、現代では総兵員数の9割以上を占めるほどである。
経済的に甚大な負担であり、近年では業務一部コストの低いPMC委託するケース増えている。

実際に行う活動としてはおおむね以下の要素含まれる

部外者の目からはあまり目立たないが、実態としては軍隊中核占める。
戦争決着は敵の兵站を破壊する事によって行われ前線部隊排除するのはその手に過ぎない
実際、ほとんど交戦しないまま兵站不足によって自壊してしまった軍隊歴史上数多ある。

例えば、現代陸軍機械化歩兵1個師団戦闘態勢活動させるには、1日あたり2,000~3,500トン各種物資必要になる
その物資は後方から毎日欠かさず、しかも不定期に機動する前線まで滞りなく送り届けなければならない
また、兵站網そのもの維持するためにも、前線に送る数倍以上の兵站がさらに必要とされる

そして、それらの補給滞った途端前線部隊撤退死守か、さもなくば降伏かの決断迫られる事になる。
機械化され軍隊が無補給戦えるのは、長くとも数日程度に過ぎないからだ。

関連輜重 酒保 AFN

「輜重輸卒(しちょう・ゆそつ)が兵隊ならば、蝶々とんぼも鳥のうち」

日本旧軍において、兵士の間で歌われていたざれ歌
陸海軍問わず旧軍には兵站要員一段下に見風潮があった事を示す傍証といえる
兵科間での軋轢軍隊において珍しいものではないが、多数派である兵站が軽蔑されるのは珍しい。

軍事史研究によれば旧軍作戦用兵段階でも兵站を軽視する傾向強かった
正面戦力だけは当時列強追随可能な水準にあったものの、それを支える兵站は総じて貧弱であった
その弱点第二次世界大戦において露呈し太平洋戦争後半における数々悲惨な戦局生み出す原因となった

とはいえ、これを無能怠慢だ考えるのは必ずしも正しくない
当時日本には、その正面戦力見合った兵站を維持しうる経済力備わっていなかった。
また翻って当時国際情勢下で国家の独立を保つには軍拡殊に正面戦力拡充)が急務であり、兵站に見合った軍隊しか持たないのは国家的自殺等しかった
当時まだ中小国に過ぎなかった日本にとって、兵站軽視より合理的な決断があり得たものかは疑わしい

ただし、こうした決断将兵偏見もたらし、兵站軽視慣習化・常態化する要因になった可能性否定できないし、そのような決断自体十分に配慮されていない短絡的判断であった可能性もまた否定できない




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