ディーゼル・エンジン・オイル
読み方: でぃーぜる えんじん おいる
【英】: diesel engine oil
【英】: diesel engine oil
低速・高速ディーゼル・エンジンの内外部、ガス・エンジン、ガス圧縮機、真空ポンプなど高荷重・低速回転軸受などの潤滑に用いられる高級潤滑油で、モーター油とともに潤滑油の中でも最も過酷な条件で使用される。ディーゼル・エンジンでは、軽油を高圧縮比のエンジンで燃焼させるので、ピストンとシリンダーの間から燃焼ガスが吹き抜けるため、吹き抜けガスからのカーボンやエンジン・オイルの劣化によるスラッジを生成しやすい。このカーボンは、高熱を受けて硬くなり、ピストンとシリンダーに挾まれて研削性摩耗を生ずる。また、燃焼排ガス中には軽油の硫黄分からくる亜硫酸ガス、無水硫酸などが含まれ、これが水とともに凝縮して硫酸となり、腐食性の摩耗を生ずる。これらは、ディーゼル・エンジンの摩耗を支配する大きな因子である。このような理由から、ディーゼル・エンジン油は引火点が高く、使用中、酸化により変質する傾向の少ないものが要求される。そのため高度に精製したベース・オイルに酸化防止剤、清浄分散剤、さび止め剤などのいろいろな添加剤を加えて製造され、API サービス分類では使用条件の過酷度に応じて、CA 級、 CB 級、CC 級および CD 級の 4 種に分類されている。日本工業規格(JIS)では、内燃機関用潤滑油(K2215-1980)のなかの陸用内燃機関用潤滑油 3 種として分類されている。 |
ディーゼル・エンジン・オイルと同じ種類の言葉
オイルに関連する言葉 | ホットオイル(ほっと おいる) スウィートオイル(すうぃーと おいる) ディーゼルエンジンオイル(でぃーぜる えんじん おいる) エクィティオイル(えくぃてぃ おいる) ヘンプオイル |
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